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朱音
「ああ言う時は外野は心の整理がつくまで放っておいておくのが一番よ。」
朱音もかつて警官時代に救えなかった命を前にした時に今の桜空と同じように一人で涙を流していた事があったため、紀と違い、彼の心情についてもわかっているため、今はこのまま彼が落ち着くまで一人にしておいてあげようと言う。
あれから自身を見直し、肉体と能力共に鍛え上げた。そしてたまにはメンバーに顔見せしようとアジトを訪れる。
「よう、美人が二人もいて目の保養だぜぇ」
神経を磨り減らしそうな緊張感を、程よく解(ほぐ)す声色で話し掛けた。
「ってか、九条の姐さんじゃないの。久しぶり〜」
二人の内、より大人びた方を見てやや驚く。彼女は狼谷と同じくFirst幹部の九条朱音だ。実力は折り紙付きである。
「姐さんが来るなんて珍しい。一体何があったのさ?」
純粋に以前の一件関連だろうか。欠員の補充ついでに桜空のメンタルケアと見るのが筋か。
【めっちゃ期間開けてすみません! どのタイミングで来ようか全然わからなかったもので……】
紀「普段喧嘩ばっかりしている割には、随分あのガキのことをわかっているような言い分ですね?」
(普段、顔を合わせればちょっとしたことで衝突しているような桜空と朱音だが、朱音が今の桜空の状況を見て、的確な判断をすれば普段喧嘩ばかりしている割には、よく相手のことを思いやっているように見えると呟く・・・・・
いや、寧ろ喧嘩ばかりしている者同士ほど、相手のことをよく理解している、ということなのだろうか・・・・・)
紀「あら、随分鍛え上げたようですね?」
(紀は、やってきた中川を見るやいなや、あの一件以降中川がかなりトレーニングに励んでいたということを見破る・・・・・
そして「言っておきますが、美人と褒めても何も出ませんからね?」と、美人と言われても特に喜んだり恥ずかしがったりする様子もなく、真顔で答える)
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