桜空「殺人さえも正当化する正義を一方的に押し付けるだけの奴は悪党じゃねぇのか?」
ガッ・・・・・!
(桜空は剣を振るい、棘を斬り対処する・・・・・
氷華がこんな性格に至るまでに何があったかを想像するのは難しくない、自分だってかなり過酷な状況下を生き抜いた経験だってある、そして悪党に落ち着いた自分でもまだこうして人の心を持てているということは、たとえ悪人でも今も昔夢見た正義を辛うじて貫こうとしてる桜空よりも、氷華は意思が弱かった、とも思える・・・・・)
桜空「墜ちたな・・・・・」
>>916
氷華
「言ったでしょう?
綺麗事や理想論では何も変えられないと。
多くの人の心には悪意が潜んでいる。それら全てを除き、善人のみを残そうとするのなら、目に見える悪人だけでなく、善人を装う悪人を炙り出し、裁かなければならない……」
《パキパキパキパキパキ…》
氷華は伸ばされた氷の棘を切り裂く桜空を見て、鋭く睨みながら氷華を守る三重の氷の花弁の内、一番外側にある花弁が巨大な槍のようになって桜空の体を貫こうと一斉に伸びる。