>>106 氷華 「……そうね……全てを失ったと思っていたから……」 右手で涙を拭いながら、自分は組織も仲間も、異能も全てを失ったと思っていたため、最後に残った唯一の肉親である桜空と、親友を大切にしないといけないなと思って。 だが……氷華が倒れ、意識を失っていた間に、行政や警察といった治安維持組織が壊滅した事で日本全土で起こった『大事件』については知らない……