ドロリ
突如として小さな羽が形を維持できなくなったように溶ける。
ヒラリ
小さな血溜まりからこれまた小さな蝶が形成されて風に煽られるようにして窓の外に消えてゆくところを和は視界の端にとらえるだろう。
……その蝶から明らかに対面している吸血鬼とは違う気配も…
手当てを…、ありがとうございます
( 蝶へと姿を変え、窓の外へと消えた様子を見届けながら、目の前の吸血鬼の答えに頭を下げて。「手当をしてくださったのは貴方ですか?それとも…、別の吸血鬼?」。顔を上げると、相手の目をじっと見据えながら問いかけて )
>>123-124 ユスタスさん、シャルルさん