>>31
前方に、不気味な面を被る人物を見つけるがそのスピードを緩めることはなく。寧ろ更に加速したように思えて。
やっぱりあのバーにいた人ね。手にしてるのは…Desert Eagle、かな。やっばぁ、あれすごーく人に向けちゃいけないやつじゃん?
「そこのきみ!、すごーくいいもの持ってるね〜!」
ドキドキハラハラ、気分が高まり感覚は研ぎ澄まされる。此方を向く銃口を確りと見据えているあたり、最初の一撃で決めるつもりの様子。力強く両手斧を握り締めると、その足を止めることなく標的との間合いを詰めようとして。両手斧は義手のみで振り回せるため、空いた片手を背に回すと……手にしたのは聖水の入ったボトル。騎士レベルなら倒せるが相手は無理だろう。相手の視界の邪魔をするため、そして掛かってくれれば多少ダメージも与えられると考え勢いのまま正確に投げつける。蓋の空いたボトルからは聖水が振り撒かれ、簡易な罠が周囲にあった場合解除もされるだろう。
彼が目的を持ってその場所で止まったなど知らないまま。