>>14
春華
「あはは、私の性格を知ってる癖に。」
そう言って春華はカッターを手にしていた右手を秋奈に向けて振るう。
もちろん、二人の間には10m以上の距離があり、幾ら腕を伸ばしてカッターの刃を振るったところでその刃が届くことはないのだが……
春華はその手にカッターを握ったままであり、距離も充分に取れている筈であるにも関わらず、秋奈の頬に向けて小さな斬撃がまるで放たれた銃弾のごとき速度で迫って来る
ピッ・・・・・
秋奈「・・・・・」
(避けたつもりだったのだが、どうやら少し掠ってしまったらしく、少しだけだが血が出る・・・・・)
秋奈「アンタ、そんなものをまさか他の生徒とかにやってないでしょうね?」
(自分へ向けられるのも嫌ではあるが、他の生徒が同じことをされるよりも、まだ相手のことを約知っている自分がやられた方がマシだと思い)
>>15