>>62 雪宮様
奏
「ありがとう。人よりも多くを与えられた者はそれと同じぐらい多くのモノを与えるべきだと私は考えているの。」
奏の考えの根底にあるのは、人よりも多くの才能や知識を身に付けた者はそれを私欲のためや自分のためでは無く、それを持っていない者達へ与え、教えるために尽力するべきだというもの
けれど、その考えを他者へ強制するつもりは無く、あくまでも自分の中で、自分の持つモノの中だけで完結していて
奏
「それに……茜ちゃんが優しいって事は私もよく知っているよ。」
副会長として自分を支えてくれている事、さっきのように悩んでいた自分の事を慰めてくれた事、抱擁した時の優しい温もりから相手の優しさもちゃんと感じることが出来た
例えそれが偽りのものであったとしても、自分はそれが本物であると信じるという意味と親愛の感情を込めて相手の名前を口にしては微笑んで