>>サビヌキさん
要するに5億年を体験する分身(別人)が可哀想だから押さないってことですよね。
『押したら世界のどこかの誰か一人が五億年過ごす代わりに100万円手に入るボタン』と同じようなものだと解釈しているのでしょうか。
それ故の「ノーリスクと考えるのは浅すぎる」とするなら納得できないこともないんですけれど…
そのへんの道歩いてる人(別人)と自分の記憶から一部的に除外された記憶(別人)は、同一線状にあるとはあまり思えませんね。
やっぱり別人と言っても自分から派生した記憶ですし、生命と言える存在なのかも微妙ですし、可哀想だと言われてもあまりイマイチピンときません。
ノーリスクとは言いづらいですが、自分への身の危険無しに100万円手に入るならやっぱり押したいなぁ…って感じです
>>46-47
さすがにお二人は掲示板での議論を楽しむ知性をお持ちだよな〜♪
で、俺の解釈は以下の通り。
「5億年ボタンの話」について‥“押さない派”である俺の拒否感を分かりやすく説明する為、
勝手に話を少しだけ作り変えさせてもらうね?
例えば他国のバイオ企業の社員と名乗る男がアナタにこんな話を持ちかけて来たとする。
「どうかアナタの髪の毛を1本と今日までの記憶のコピーを、当社に100万円でお譲り願いたい。
当社ではそのDNAから製造したアナタの完全なる同一体であるクローン人間を用いて、
“生物の進化の過程を解明する為の5億年の遡行実験”、すなわち超長期間の無刺激空間に於ける
“霊長類の逆進化(退化)の様子”を確認させて頂きたいのです。」
アナタご本人に一切の医療リスクや法的責任は発生しませんし、記憶の読み取り作業についても
この丸いボタン状のセンサーに指を触れるだけの一瞬で済みますので(笑)‥と、男は説明する。
‥だがオレはこの申し出には乗らない。答えはノーだ。
何故なら社会から完全に隔絶され、5億年に渡る生命の維持を約束された「完全なる孤独の空間」
に於いて、人間がその“自我”を保持し続ける事など絶対に出来ない。
フツーに考えて数日〜数週間で精神は崩壊(発狂)してしまうのだろうが‥但しそこまでの正気で
いる期間は、ただ一心にそんな残虐非道な実験に自身を送り込んだクローン親(オレ)を心の底から
憎悪し続けるに違いない。つか、絶対にそーする。(←何せ自分の事だから良く分かるし;)
でもって精神の消失後は徐々に身体の諸器官の機能が失われてゆき、やがてはヒトとしての姿すら
維持が困難な状態になって‥後半期間はダイオウグソクムシかベニクラゲみたいな過ごすのだろうか?
‥そんなふうにして得た100万円を、いったいオレは何に遣いたいだろうか?
そんな金で酒を飲んで楽しいか? 愛する者へのプレゼントを買ったりできるのか;‥?
要するに俺がボタンを押さないとする理由は、そーゆう意味での倫理観(=罪悪感)に由来するもの
なんだよなー。