個々の商品についての「売価(ばいか:販売価格)の設定」ってのは実にビミョーなもので。
タバコに関してもそれが日常の中で消費される嗜好品(しこうひん:それを好きな者にとってのみ価値のある食品など)である以上、単体価格のみの価値観だけでは成立し得ないのである。
例えば月に25日出勤する喫煙者・サラリーマンの“毎月の小遣いが\35,000”であった場合を考えてみよう。
趣味や特別交際費にあてる為の1万円を別にすれば、昼食代込みの1日の予算は通常\1,000となる。
あえて昼食抜きでタバコを購入するような破滅型のサラリーマンなんぞは論外として、フツーは「タバコ(430円)+ワンコインランチ(500円)=70円余り」とするか、もしくは「タバコ(430円)+牛丼or立ち食いそば系(400円前後)+缶コーヒー(130円)=ギリ;」となるのが一般的である。
自ら「お小遣い制」を受け容れてしまったヒツジのように従順なサラリーマンには上記の2例以外の選択肢が存在しない事は言うまでも無い。
一方で『欧米では1箱800円くらいが相場だろー、そーすりゃいーじゃん?』的な心無い提言をする輩も居るワケだが‥たぶんそんな暴制が施行されたならば“今日の健全なるタバコ界”は一挙に崩壊し、かつての米国・禁酒法時代にも似た闇社会勢力が横行する暗黒時代の到来は必定であるものと考えて良い。
地下でタバコを愛飲する非合法組織と警官隊との間で銃撃戦が勃発したり、あるいはタバコ欲しさに身体を売る婦女子が激増するかも知れない;‥あぁ、想像するだに恐ろしいww
リーマンのお昼はお弁当じゃなかったっけ