小中学生にスマホを持たせるべきか否か

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5:靉:2020/01/11(土) 14:11 ID:266

スマホは、ビジネスでも使われるほどの便利なツールであると共に、誘惑に近いものだと思います。誘惑に取り込まれると、莫大な時間をスマホに費やすようになります。そして、子供は誘惑に弱いです。だから、スマホは与えるべきではないと思います。ただし、誘惑に強い子供ならば、スマホを与えるべきです。
多くの子供が誘惑に弱い理由としては、彼らは、社会の仕組み、どうすれば自分が社会の中で幸せになれるのか、という実利的な判断が難しいからです。なぜなら、そういった知識がないからです。また長期の利益により、短期で獲得できる利益を優先しやすいからです。さらに言えば、社会に出る、という現実的認識や焦りがないからです。
スマホには、様々なアプリを通じてゲームや音楽、アニメ、映画、ツイッターなどのSNSができます。それらは、人々に好まれるようにデザインされ、市場価値を高めようと、さらに好まれようと改良されています。つまり、魅力・誘惑はその時々の需要に対応するように、姿形を変えて人々を魅惑し続けます。
現代での魅惑は、複雑化した社会の中での人々の依存性が一つの特徴だと思います。依存性は生きがいと似ていますが、決定的に異なるのは、学力や仕事能力などの一般的な社会的価値に関わるかどうかです。もちろん、ゲームやSNSなどを活用し、お金稼ぎへと目的を転じた人々、魅惑の枠組みから抜け出した人々もいるでしょう。しかし、多くの学生は誘惑に弱い以上、魅惑の枠組みから抜け出すことはできません。
また彼らの世界は、社会(特に仕事などの)とはかけ離れた世界にいます。その世界は、社会に出た後の利益関係の空間ではなく、友情や愛情といったもので規律された空間です。そこでは、スマホを通じてできるゲームやアニメといった魅惑そのものが、人間関係での交流手段となります。したがって、交流手段を持たない、つまりスマホやゲーム機器を持つことができない子供は、周りと溶け込めない、周りの価値観を共有できない性格になりやすい傾向にあると思います。個として確立するには前提として人間関係における交流手段を持たなければなりません。つまりその空間では、スマホ(のみならず、それに類するもの)が必要であるということです。そういう意味では、スマホを持たせた方が良いかもしれません。しかし、スマホは、誘惑に近いものです。したがって、実利的な判断能力がないうちは、スマホを持たせないのと同時に、スマホを持つことができるように、実利的な判断能力を備えられるよう、家庭の一つ一つが工夫・試行錯誤すべきだと思います。


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