>>4 全自動SS投下機械さん
こんなお目汚しにしかならないであろう文章が長々と綴られた日記をわざわざ読んで下さって、有難う御座います。
ポロリ・・・ですか、そうですね。何をポロリすればいいのか分からないので的確なポロリは出来ませんが、ポロリを『恥を晒す』という意味に捉え、ここは小学六年生当時の私が書いた小説とも呼べぬ短い駄文を上げておきましょう。
五歳の誕生日。
生まれて初めて母に貰った誕生日プレゼントは、身体に押し付けられるタバコの火だった。
「五歳の誕生日おめでとう、○○」
母さんが私の事をなんと呼んでいたのかは、もう忘れてしまった。
確か、愛だったか望だったか優だたっか。そんな陳腐でどこにでも有り触れた夢みがちな名前だった気がする。
でも私の名前が花子だとか明子だとかそういう時代錯誤した古めかしい名前だったとしても、私は別にどうだっていい。
だから私は、私の事を母がそう称していたように自分を「化け物」と呼ぼう。
「貴方が私の子として生まれてきてくれた時、私は本当に嬉しかったわ」
まるで蛆虫でも見ているような嫌悪に溢れかえった瞳で、母さんが私の事を愛しげに緩慢な動きでぎゅっと抱き締める。
予想以上に強い力だったのか、私の細い両手がミシミシと嫌な音をたてて軋んでいた。
しかしそれでも母の力は弱まらず、まるで「もっと壊れろ」とでも言うように更に力が増していく。
叫んだかどうかは覚えていないが、押し付けられたタバコの火の熱さを忘れるくらいには痛かったと思う。