今から、8年前のあの日、そう、暑い夏の
日だった。
私、愛那 実心奈は、5歳の、幼稚園年長
だったー…
実心奈「暑い…」
早く帰って、エアコン付けるかな。
先生「はい！じゃあ、みんなー！
さーよーうーなーらー！」
全員「さーよーおーなーらー！」
はーぁ。疲れた。家に帰って…って、
実心奈「嘘っ雨降ってる！！」
置き傘も無いしー…濡れて帰るしかない。
実心奈「ーっついてないっ！！」
バシャバシャバシャッ
冷たいっ何で？暑いはず…
寒い…風邪引くかも。
？「何やってんの…」
実心奈「ー？」
えっー…祐斗くん？？
確か祐斗くんは、1ヵ月前に、同じ教室に
来たー…
祐斗「風邪引くぞ。ほら。」
そう言って、さしてた傘を差し出して…
実心奈「えっいいよ！！別にっ逆に祐斗
くんが風邪引くよ！？」
祐斗「祐斗はいいんだよ！男だし…そのー
えっと…」
実心奈「？？」
祐斗「ただ、あんたを守りたいだけだし」実心奈「へ？」
祐斗「なっ何でもないよ！！とにかく
その傘あげるっ！祐斗は雨宿りして行くからっ」
実心奈「あっ、ありがとう！」
祐斗「…っ////」
それが、私と祐斗くんの出会いでした。
ーーーーーー続くーーーーーー