のーべんばー/22/にちようび
〜友達のマンション〜
ぼく「詰んだ…………」ガクッ
妹「何故!?」
ぼく「あいつの家、何番だったか忘れた……せやから呼び出せねぇ」
妹「な、なにぃ!?」ガーン
弟「みずねみずねー!なにこれ?でんわ?」
妹「セキュリティロックがどうたらこうたら…だったっけな。パスワードをこれに入れたらあのドアが開くんだよ」
ぼく「それはパスワードを知ってるここの住民だけだろ…もしくは、ここの住民の部屋番号を入力して呼び出し、ドアを開けてもらうか、だ。お客さんが来たときはこの方法だな」
弟「へー」
ぼく「で、こういうのは大抵目の前に住民表があって、そこに書いてある名前を見れば部屋番号も分かるんだが……あいつん家、『木村』って名前じゃねーからなー…なんだったっけな……」
妹「で、どうすんだよお前…木村兄ちゃんを呼び出せなかったら、入る事すらできねーじゃ……あ、そうだ。LINEで頼めばいいのか」
ぼく「それは駄目だ!!!!」バッ
妹「…………はぁ?」
ぼく「だって馬鹿にされるし!『忘れたのかよww乙wwwだっせwww』って!!」
妹「要はプライドが許さないって事かよ…」
ぼく「ザッツライッ!!!」ビシィッ
弟「じゃあどーするんだ?」
ぼく「そりゃもう………」
ぼく「潜入?」
友達「俺さ、一回も一階から呼び出されてないんだけど。ドア開かないのに何で入れたの?」
ぼく「いっかいもいっかいからよびだされてない……フフッw」
友達「はよ言え殴るぞ」
ぼく「そりゃ簡単だ、パイプに登って、そのまま一階の塀を飛び越えたんだよ。あとはエレベーター使ってここまで来た」ドヤッ
友達「うちのセキュリティどうかなってんじゃねぇのか…」
ぼく「細けぇことはいいんだよ。さ、早く中に入れてちょ。寒いから」
友達「…は?いやいやお前、瑞音ちゃんと翔君はどうしたんだよ」
ぼく「…………………Oh」
妹「ほんっとーーーーーにすいませんでした!!!!!!うちのバカ暸介が!!!!!!!!」
弟「ほっほっほ、おもてをあげい」
友達「い、いやいやいいよ別に。もう一発殴っといたから、瑞音ちゃんが謝る必要はないから」
妹「うぅ…本当ごめんなさい……」ペコ
ぼく「いたい……かた……かたぱんされたよかたぱん…………」
友達「ほいジュース。スプライトで良かった?」
ぼく「おk」グッ
妹「ありがとうございます!」
弟「くるしゅうない!!」
友達「ははは、賑やかやなー。…あ、瑞音ちゃん、クッキーあるんだけど食べる?」
妹「あっ、え、い、いただきます!」バッ
友達「はーい」スタスタ
ぼく「ちぇー、いいなーいもうとだけー」
弟「そーだそーだ!!ふびょーどーじょーやくだ!!!」バンバン
妹「いやー、悪いねー」
友達「そりゃアレだよ。やっぱ瑞音ちゃん可愛いから」
妹「なっ……///」
ぼく「あー、それには同感かな。いもうとは可愛いもの」
妹「お前は黙ってろ」
弟「さべつだー」
友達「でもよー、そんだけ可愛かったら、好きな人もいるっしょ?やっぱり。はいクッキー」
妹「あ、ありがとございま…………………へっ!?」
ぼく「それは興味ある」バッ
弟「あるー!」ババッ
妹「い、いやちょっと食いつきすぎ…す、好きな人なんているわけないじゃないですか!!!」
友達「………本当に?」
妹「うぐっ……だ、だって、ねぇ?ほら、なんていうか………えっとー………………あの…………/////」カァアァ
ぼく「…………えっ?」ガタッ
友達「…………マジ?」ガタッ
弟「な、なんだってー!!!」ガタッ
〜帰り道〜
ぼく「…………いるの?」
妹「うっ」ギクッ
ぼく「いる……の?本当に………」
妹「……………………///」
ぼく「……………」
ぼく「マジかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!???」
妹に好きな人ができたらもう駄目だ!!!だって付き合っちゃうもん!!絶対付き合っちゃうもん!!!あああああああああ!!!!
ではまた。
はじめましてー(私も妹で兄ちゃんがいます)
妹付き合っちゃえ〜!って言ったら泣きますか?w