21
ぼくはどうしてもそういう長編が書けないから、小説を書くときの思考回路が違うんだろうな。長編を読むのは好きだけどね。でもどちらかと言うとやっぱりポーとかオー・ヘンリーみたいなのがお気に入りかな。
見たところいわゆる「なろう小説」の文脈がしっかり押さえられているね。
君のようにダイレクトに創作に飛び込めたらいいのだろうけど、ぼくは書く前に
「…本当に書いてもいいのだろうか?」
とか考えちゃうから、「敵のいない戦士達」みたいな、妙な具合になってしまう。一言で言えば疑い深い。
君は読者をひっぱる「水増し」をするといい、と教えてくれたけど、これは軽蔑すべきことではない。例のごとく考え込んでみると、水増しならではの美的効果もあるにちがいないのだからね。
ぼくはどうしても水増しする気持ちにはなれなくて、せいぜい「長い短編」を頑張って書きます。
このように僕と君は対極だと、個人的に思ってるんだ。だけどそれは敵というわけではない。お互い是非とも小説家になろうじゃありませんか。
>>22基本的にジャンルで釣るのも一種の戦法なんだよ。
だから俺はこういうラノベかつ大人がハァハァいいながら読みそうな感じにしている