1話>>226 2話>>448
入学式が終わって、新入生たちはそれぞれの教室へと案内された。
とはいっても、教室はみんな近いらしいので、そこまでは行列を組んでいくのだ。
お兄さんやお姉さんに案内されながら、視界に入ってくる校舎の風景は、とても綺麗で新しく感じる。
が、彼らの話だと十年以上前からある学校らしい。すごい
とことこと足音はきっちり揃っていた。もちろん自分も乱れず歩いてるけど
...が、一番先頭。先導するお兄さんの足音が止まった。
「なんだ、急に止まって」とか聞こえたかもしれない。しれないだけだ。
その真偽は、突然の出来事でわからなくなった。
ドーンと、大きな爆音とともに、目の前の教室からもくもくと煙が湧き出る。
「な、なに...?」
私を含めてほとんどの生徒が困惑していると、その部屋から誰かが出てきた。
「す、すみません...」
誰....!?
出てきたその人は、全身が黒く焦げていて、まるでゾンビのようだった。
「もう!なんで入学式なのに実験なんてしてるんですか!先生!」
ツッコミを入れるお姉さんの言葉に耳を疑った。
先生なの?このゾンビが?
「いやいや、新入生に一足早く実験授業を見てもらおうと...げふっ」
「今は引っ込んでてください!」
「まだ話が...」なんてお決まりの台詞を言いかけながらその先生は、
煙立ちこめる教室に押しやられてしまった。 ...色んな人がいるんだなぁ。
「こほん!気を取り直して、あなたたちの教室はもうすぐですよ!」
また、私たちは先導され、教室を目指すのだった。
>>514 何の実験?