【vonjoruno】
[ジャンルはプリゾプロです]
朝。イルーゾォのの呼ぶ声で起きた。下の階から読んでいるらしく、
少しくぐもっているように思える。少し硬めで小柄な枕に顔を埋めた。
そして一つ大きなため息をしてから横になったまま手を伸ばした。
側にある窓のカーテンを開ければ、朝日の眩しい光が部屋を照らす。
プロシュートはどこだ...?
横になったまま考えた。いつも起きてすぐ思うのはこれだ。
プロシュートは猫のように気ままなのでいつもどこにいるか把握できない。
「ボンジョルノ、リゾット」
不意に上から声が降ってきた。上を見上げれば、
プロシュートが微笑みながらこちらを見下げている。
よく周りを見ると、自分が枕だと思っていたものは
プロシュートの太ももであったらしい。
顔を埋めたことを思い出し、少し耳が熱くなった。
「おいリゾット、お前はどれだけ俺の膝枕が好きなんだ」
クスクスと笑いながらこちらの頭をサラリと撫でる。
耳の熱さが頬にも移ったようだった。
「...欲求不満、ではない。」
掠れた声を気にしながら答えた。答えながらも若干体を起こすと、
プロシュートは猫のようにするりと俺の肩に腕をまわし、
イタズラに笑いながら俺の頬にキスをした。
「...ククッ、ついてる ついてる」
イタズラを成功させた子供のように
はしゃぎながら笑うプロシュートに戸惑う。
「...?」
するとプロシュートは内ポケットに入っていた手鏡を俺に見せてきた。
付いている。
鏡に移った俺の頬には、くっきりと、可愛らしい朱色の唇が付いていた。
どこも掠れた部分はなく、美しいという形容詞が合うようだった。
「...なんだ、これは」
よく見ると、プロシュートの唇が朱いような気がした。
形のいい薄い唇。その唇は朱く、ぷるんとしていた。
...とても男には見えない。
長いまつげに、大きな翡翠の眼。整った鼻筋に...そして唇。
それから惜し気も無くさらけ出ている肩と首筋。
プロシュートは俺のような野獣を誘い出すような美しい美女の様だ、とも思う。
「.....口紅、か?」
その女神とも言える容姿に半分うっとりとしながら聞いた。
「おう!これはかの有名なブランドの新作で___」
またか...
こいつはおしゃべりで、ブランドのことになれば尚更だ。
男が口紅を買うなんておかしい。
思わず口から飛び出そうになったその言葉を両手で押さえた。
前回、こういった事を言ったところ、プロシュートが
怒ってザ・グレイトフル・デッドでジジイにされた事があったので、
そういう事は言わない事にしている。
...それにしても似合う。まるで白雪姫の様だ。
少し考え事をしているとプロシュートが
不思議そうな顔をしたので下に降りる事にした。
もう少し二人で居たかった...
何て思った事はだれにも言わない事にしよう。
____Fine____
[面白そうなスレがあったので前に書いたものを載せてみました。長くなってしまい申し訳ないです( ;´Д`)感想、ご意見は大募集ですが誹謗中傷はやめて下さいね(´・_・`)ジョジョ好きな方が居てくれたら嬉しいです(*^^*)]
>>2 ありがとうございます!全て読ませていただきました〜!あまりそのジャンルは知らないんですよね…もっと勉強しなくてはヾ(@⌒ー⌒@)ノ