ドレミ視点
朝。目覚めて村の集会所へ。初日犠牲者が犠牲になった昨晩。寡黙さんを処刑し、今日の犠牲者はリア充さん。何やら悪魔たんと百合ちゃんがそわそわしている。どうしたのだろう。
次第に人が集まり、朝の挨拶を交わす。おはよう、だとかなんだとか。中には挨拶をせずに自分の席に座る人もいる。
村民の方が全員集まり、みんなが騒ぎ出す。村の村長のような存在の人狼希望さんがごほん、と息を吐き、皆を黙らせる。ここまでいつも通りの日常。
人狼希望さんが黙ったメンバーを見渡し、発言をしようとした…が、隣の席の悪魔たんが突然ガタンと大きな音を立てて立ち上がった。
みんなが驚き悪魔たんを見上げる中、百合ちゃんだけは落ち着き、悪魔たん同様に立ち上がりそっと悪魔たんの手をとる。そして、悪魔たんと百合ちゃんは走り出す。ツッコミパパが二人に何をしているのか問おうとした時、百合ちゃんと悪魔たんはもう見えなくなっていた。
「なんなんやあいつら…」
少し呆れたようにツッコミパパが言う。なんだか心配だ。ここには人狼もいると言うのに…
「私、二人を探しに行ってきます。」
立ち上がり、言う。ツッコミパパ達は少し心配そうだったが、村は小さいし大丈夫だろうと私を行かせた。
どこだろう。あの2人は…気をかき分け探す。
少し声が聞こえ、その声がする方へ進むと、あのふたりがいた。
声をかけようとして止まる。悪魔たんが取り乱して、百合ちゃんがなだめて、悪魔たんはそれでも止まらなくて、百合ちゃんが悪魔たんにキスして…
時が止まったように感じる。一瞬目の前が真っ暗になる。目の前がぼやけるが、すぐに二人の声で我に帰る。
私の目の前には、手を取り合い抱きしめ合う二人の姿。少し聞こえた声によると、友達と、好きな人が付き合った、らしい。かなしい?カナシイ?悲しい?
…悲しくない。私が好きだったらいいだけであって、悪魔たんに振り向いてもらおうなんて思ってない。むしろ思い人が好きな人と付き合って、幸せになってくれていいじゃないか。この絶望した村で、幸せになろうとしてくれてるしいいじゃないか。
そう無理矢理自分を納得させ、顔を上げ笑顔を作り足を前に踏み出した。
夕方、それぞれが自分の家に帰る。今日は悪魔たんと百合ちゃんは一緒の家に帰るようだ。
恋人なら当たり前だよね?
そう思い、家に帰った。
布団にくるまり、目を閉じ、今日のことを思い出す。
悪魔たんの真っ赤な顔、百合ちゃんの嬉しそうな顔。
心にドス黒い感情が湧き出る。なんで隣にいるのは私じゃないの?なんで百合ちゃんなの?なんでそんなに?なんで?なんで?!
…殺してやりたい。あの憎たらしい友人を。あの嬉しそうな悪魔を。
本当にそんなことが出来たらなんて幸せだろう。どれだけ心が洗われるんだろう。妄想。想像。
あの二人は今何をしているんだろう。2人で話しながら寝ているのかな?憎たらしい。死んでしまえ。
そんな思い。友達に思ったらダメなのに。
私がどれだけ思っても、あの人は百合ちゃんを選んだ。
私がどれだけ願っても、あの人は百合ちゃんを選ぶだろう。
少し、悲しいかな。
文才なくてごめん。そのくせに長くてごめん。でも悲しいことにこれまだ完結してないんだ。続きがあるんだ。長いから書かないけど。あとは牡丹書くな。
>>187これは大作になる予感
牡丹視点wktk