悪魔→スライム
書いてて自分でも笑ってたのでよくわからない感じに仕上がった。題はほぼ無視><
「陽炎さんと殴り合いたい」とぼやくスライムを見つめる悪魔の胸中は複雑であった。自分に誘われて後から人狼ゲームに参加した陽炎は大層な推理力の持ち主だ。一方スライムもかねてからの強者であった。強い者同士、惹かれ合うのは致し方ないことなのかもしれない。
だがそこに、自分が立ち入る隙がないような気がしてしまう。
陽炎が来るまではスライムとの減らず口も、彼が為す推理または騙りも楽しんでいた。負けることは多々あったが逆に勉強にもなった。しかし陽炎が来てからは、推理は陽炎とスライムのぶつかり合いの場となったような気がする。敵対した両者はそれぞれ一歩も退かず、熱い論争を見せ付けてくるので、それがさらに自分の卑屈感を加速させているようだった。
だがなによりも、スライムの意識が陽炎に向けられていることが悲しかった。
「悪魔=サン、その野獣の眼光やめてください」
「っえ、いや、そんな目してねーしwww」
突然の言葉に虚をつかれて声が少し裏返った。まだ村は自分とスライムともう一人しかおらず、参加者募集中で暇をしているのだ。そして陽炎はまだやってきていない。
だが、それでいい。
彼が来ないまま始まってしまえばいい。
そうして終わった後は、また前のようにスライムにちょっかいでも掛けてやろうか。
そんなことを考えながら、悪魔はわざとらしく困ったような顔を作る。
「人来ねーなぁ」
「淫魔さんがいるから仕方ないです」
「なんでだよwwそれを言ったらスライムもいるじゃねーかwww」
「リアル人外村」
「草」
このひと時がずっと続けばいいのに。
>>941 文才溢れてて笑う
>>941実際にこんな会話ありそうで怖い