WEB漫画スレ【BL】

葉っぱ天国 > 腐女子 > スレ一覧
63:匿名の腐女子:2019/02/24(日) 23:39

四月一日くんが死ぬ前に嘘をつく話めちゃくちゃええなって思って思うがままに書いたからクソみたいな出来の雰囲気小説(?) 正太×真保のはず 確認しながら書いたけど口調とか違ったらごめん



「ねぇ四月一日くん、ねぇ、起きてってば!こんなところで寝てたら風邪ひくよ?!」
廊下で寝ている四月一日くんを揺さぶる。最初の頃は優しく声をかけていたんだけど、一向に起きる気配がなくてつい声を荒らげてしまう。きっと四月一日くんのことだから寝たフリをしているんだろう。今日の嘘はちっちゃいなぁ。そんなことを考えながら、肩を揺する。

「ほら、こんなところで寝てるから冷たくなっちゃってるよ…」

頬をつねればさすがに目を覚ますだろうと四月一日くんの頬に手を当てると、それは恐ろしく冷たくて、冬だからかな、なんて思ってカイロを取り出し四月一日くんの頬に当てる。

「…もうやめようよ」

ゆっくりと四月一日くんが目を開ける。あ、起きた?って僕が言うと、四月一日くんは少し寂しそうな目をした。

「ねえ一ノ瀬くん、まだわかんない?…それとも、覚えてないの?」

なぁに四月一日くん、わかんないよ。なんでだろう、みんな騒がしいな、今日は何かあるのかな。

「気づいてるんでしょ?本当は」

ねえ四月一日くん、制服が汚れちゃってるよ。またみんなが人を殺しちゃったのかな、ウジが沢山湧いていて、慣れたとはいえ少し気持ちが悪い。

「僕が、死んだって。」

四月一日くん、今日は暖かいね。四月一日くん、公園に行こう?四月一日くん、きっとこんなに暖かいと人が沢山いるだろうね。四月一日くん、それだとみんなは連れて行けないなぁ。四月一日くん、今度学校内で花見をしようよ。四月一日くん、ねえ、聞いてる?もう、うるさいな、みんながずっと騒いでる。

「もう蘇らないんだよ。死者は蘇らない。君とは違うんだ、一ノ瀬くん。知ってるだろう?僕だって覚悟はしてたんだよ。人を殺.すなら自分が殺される覚悟もしなくちゃいけない。全員、緩やかに死んで行っただろう?…もう目を覚ましなよ。声なんて聞こえないじゃないか。みんななんていないんだよ。」

みんなの声が、遠ざかっていく。理解ができなくて頭痛がする。そんな僕を心配したのか四月一日くんは僕の頬に手を添えた。さっき、僕がしたように。

「僕達がいなくなっても、君は生き続けるんだ。心底哀れに思うよ。…嘘じゃないんだよ、一ノ瀬くん。本当の話だ。そしてこれは最後の嘘だよ。一ノ瀬くん、どうか僕を、僕達のことを忘れて、幸せになってね。」

にこりと微笑んで、四月一日くんは目を閉じた。ちかり、魔法が溶けたように目が覚める。夢の中にいたのは僕の方。四月一日くんは、何も無かったように目を閉じていた。


匿名の腐女子:2019/02/24(日) 23:47 [返信]

感動した


匿名の腐女子:2019/02/24(日) 23:48 [返信]

>>63 素敵なお話ありがとう


レア雑魚:2019/02/25(月) 00:07 [返信]

泣かせにきてんじゃねえよ……ブワッ


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ