ちょっとファンタジー要素。
妖精(ティ、ン、カー、ベルみたいな)の男の子を例の如く虫かごに閉じ込めて飼う攻め。
妖精は毎晩男の子とお話する。虫かご越しに。
妖精の子は捕まえられたときも閉じ込められたときも一言も「元の場所に帰らせて」的なこと言わないでただただ愛想がいい。
ある日攻めは「そろそろ家に帰りたいとか、ないの?」
「実は君のことが好きなんだ。だから家には帰りたくないの。」
そして虫かご越しじゃなくて君に触れたいと懇願する。
未知の面白い生物兼、高性能なかわいいペットとしか思ってない少年は(妖精の中で同性愛って普通なのかな?)と考えながらあるきつい条件付きで出してあげるという。
「羽をもいで」
妖精は自分で羽をむしる。「ほんとに僕のこと好きなんだね」とヘトヘトになった妖精を撫でる。
それからは虫かごに入れることもなく生で触れ合うようになる。
だんだん最初はペットくらいの気持ちだったのにしだいに人間へ向ける好意の形に変容していく攻めの感情。実生活を半分壊しながら狂信しだす。相手は妖精だ。美しい人間離れした天使みたいな俺がいないと聞いていけない可哀想な堕天使。それでいて体格差のせいでのプラトニック、ラブ。
いつしか両想いとなり、幸せに、和気あいあいと、となったところで二人は些細なことで大喧嘩する。その時ふいに妖精が「お前なんかのために僕は羽を捧げてしまった!!もうとっくの昔っから後悔してんだよ!!」
攻めはその時に安直な幻覚から覚めあがり、なんだか気持ち悪い虫にしか見えなくなった妖精を……
殺めることはなくとも、もうおかしなことを言うことはないよう、粛清された。完全に逃げることは不可能な身体にもされた。
別に興味本位だったんだお互いに、ともう全て理解しきった攻めはただ恐怖支配されて媚を売ってくる妖精を可愛がる。
僕が死んだらこいつどうするつもりなんだろう。
「好きだよ」「大好き!!」
長い!ほんのりじゃない!ちょっとグロい!よくわからない!
えげつない