>>300
…知りたいか?ならば教えてやる。
気持ちは【虚無感】だ。アビスが居なくなり、自分以外誰も心の中にいない…どれだけ名を叫ぼうとも誰も反応しない…これを虚無と呼ばずして、何と云えば良いのか…
そっか虚無…ねぇ
(アームカバーを少しはぎ、強く握りしめた右腕が赤く染まっているのを見つめ
そう呟く。その後すぐに戻し寝ているタルタロスに視線を切り替える。)
タルタロスは、私のせいと思っているのかな
(びゅうっと音を立てて風が吹く。髪が風にあたりゆらりと動くと途端に
肩に羽を隠すようにコートを羽織る。とともにその場から姿を消した。
『またくる』
と書かれた紙をのこして