「やあ、俺だよ。俺。未来からきた俺だ。いいか、良く聞け。今から二時間後にチャイムが鳴るが、絶対にドアを開けるな。開けてしまったら、黒服のセールスマンが現れて、俺にこう言う。『私の保険に契約して頂ければ、人生のパートナーとして定期的にお金を受け渡させてもらいます。』金に困っていた俺は、不信に思うこともなく、軽い気持ちで保険に契約した。俺に言っておく。俺はこの契約のせいで、金と引き換えに、全てを失った。そのセールスマンは、『闇のスパイ』だったんだ。この世界を破壊する為、俺のような人間を使って、欲望と引き換えに力を授けた。破壊の力だ。俺は、狂ったように全てを壊した。気がついた時、俺は豪邸に一人佇んでいた。」