「ご安心を、この森の主は私……私の命尽きる限り……この森は何度でも再生し、何度でも不要なものたちを追い出すことができます」 その瞳には、絶対的に自信を備えた強い輝きが宿っていた。 呪われし美しい力を持ち、天命を授かった男……それが魔王なのだ。 「話は逸れるが……総督。お主の国に『マンシュタイン』という男はいるか?」 いきなり、何の前触れもなく魔王は切り出した。
それなら安心です。 陸軍大佐にいますが・・・何か不届きなことでもありましたかな?