女王は空を見上げ、鼻から息を吸う。 「忘れたの?ここは魔王の精神状態を表しているのよ…… 魔王はね、きっとこの大地の深くに沈んでいる生命の床で眠っているのよ…… 彼が目覚める時には復活しているわ」 そう言って二人の元へと顔を向ける。
「久しぶりね…… でもごめんなさい。私はここで失礼するわ」 そう言い残し彼女は闇世に紛れていった。