...そうですか、今の私は素早い行動ができない状態ですから、いざとなった時に助けられないかもしれません
「大丈夫か?やはり働きすぎか……?申し訳ない。城の物は自由に使っても構わないから、ゆっくり休むことも覚えるのだぞ?」 魔王は心配そうな顔を浮かべる。 「……そうだわ、あなたも魔王にこの辺を案内してもらいましょうよ。さあ、着いてきて頂戴」 幼女は言う。まるで着いてこいというかのような言い方だ。 「……そうだな、観光だと思えば良いだろう」