>>252 独りっ子
............僕の、愛した人に...
...あれ、どうしてだろう、花のクセに、悲しいや...
(独りっ子が静かに紡いだその言葉が、胸に重く響く。薄緑の双眸からは透き通る雫が流れる。「そこには存在していなくても、記憶には存在する。」その言葉で思い出すのは、愛した魔女の顔。独りっ子の言葉を全て理解できなかったとしても、彼女の真髄がいまだ謎であったとしても、彼女の言葉に大いに救われた。100本の薔薇が入った箱を受け取る。100本の薔薇の意味とは、永遠の愛。今、誓う。)
...ありがとう、僕は、君を永遠に愛する。最愛の魔女、チェルシー...
(箱を抱きしめてはにかむ。どうやら、愛することができたようで。今までに見せたこともないような、幸せな笑顔を見せる。それはまるで、あの時の、魔女と二人で笑いあった時のようだった。)