聞こえた言葉に、遠慮なく口元を緩めて
「…そう言って頂けるのなら 私としては作る甲斐ありというものです」
手早く、チーズを切り刻んでリクエストのもう片方を完成させて
トレイを腕に乗せるとベッドの近くへ戻る…
「お待たせしましたね?…はい、リクエスト」
ベッドに病人用の机を取り付け、トレイに乗った二枚の皿、
フォークと、一応箸を置いて椅子に座る
「………へー、そりゃ御大層なこって。」
(軽く皮肉を口では込めて冗談混じりで言いつつも、うへーとでも言いたそうに顔を顰めて)
「……ま、一応作ってくれた事には感謝してやんよ。食い物に罪は無いし、食いっぱぐれないのは良いことだかんな。」
(嫌々とでも言うのだろうか、それでも作ってもらった義理はあるので仕方なく頭を下げる)