(こんな姿、見せる訳には行かない、他が良くてもこれはダメだ、それに、先生が入ってくれば、妖怪達は確実に俺以外の『餌』を狙うはず、だめだ、だめだ…!)
…っ…かぇ、って、…はやく、はやくっ
(でも、何度唱えても、声は届かない、どうしよう、はやくしないと、また、【また】)
「[ガンッガンッガンッ]おぉーーーいっ!猫かっ!?猫だろっ!?アタシだ!サクラナだぁっ!」
(そんな事を知らない月の尾の娘は猫又の扉を勢い良く叩く)
「怒ってるんなら幾らでも誤ってやるから!頼むって!」