「……ふぅ…」
(屋敷の奥のそのまた奥、宙ですら入ったことの無い、まるで神殿のようなばしょに煙管をもち、煙を吐き出す影がひとつと、その影に跪いている影が二つ)
壱『主様』
弐『今回、宙は冥界に望まれた、これでもう何回目だ…まぁまだ両手で数えられる量だろうが、あいつらは待つってことをしらねぇらしい』
壱『残念ながら、恐ろしく速度が上がっていると思われます、このままにしておけば、いつどこで呑まれるやら分かったものではありません』
「……せやなぁ」
(使いたちの言葉を聞き、ぽつりと呟く、表情は髪の陰りのせいでわからない)
壱『……主よ』
弐『どうか、ご決断を』
「……」
(…………………………………………………………………………………………………………………………)