「………」 (無人の、屋上) 「……」 (待ち続けれる、ただ 言われたことのみを信じて)
『おや、こんな所にいらっしゃいましたか』 (ばさりと、翼がはためく音がする) 『ご機嫌麗しゅう、ヴァイル様』 (悪魔はわらって____いない) 『さっそくで失礼ございますが、私めと、神の御使いめと交渉させて頂けませんか?』 (その声は優しく聞こえるようで、どこまでも冷ややかな声だった)