『むつごろうおうこくってなんだよ…ま、僕の特性だからね』
(そんなことを言ううちに、顔の整った男が動物と戯れていると、先程のにゃるちゃんのように人が集まるわけで)
『……うげ、にゃるちゃん、ほら、先に抜けな、上司サマの近く…いや、あの人も顔は良かったか、とりあえず逃げるが勝ちだよ、2人で先に遊んでおいで、僕この子達どうにかするから』
(頬を舐めたり足をよじ登ろうとする動物をてなずけながらにゃるちゃんの背中を押す)
「えっあ…でもその…バッグ…」
(あぁもう!こんな時に物無くすって…)
人混みを流れるように進みつつ、自分の荷物を探す、
…周りの視線がおかしいのを、この時点で気にするべきだった