『………』
(ミカエルを、抱き上げ、核(コア)を奪う、それは、弐が天使たちに施した、人間で言う心臓のようなもの)
『……』
(ミカエルは目を覚まさない、身動ぎもしない、声もあげない、痛みなど感じることは無い、彼はこんどこそ、全てを失った)
『………これで、さいご』
(そう呟き、核を飲み込む、厳重に、保管するように)
『…………ごめんな、みか、…ほんとうに、ごめん…』
(今にも泣き出してしまいそうな顔をしながらも、ミカエル『だった』からだを抱え直す)
『、……』
(1度目を閉じ、再び目を開く、さあ、始めよう)
『………もとに、もどすんだ…』
(理想郷(アヴァロン)への道を開け、そのためならばどんな非道も行おうぞ)