壱『はいはい、落ち着き方がわからないのであればお手伝い致しましょう、ちゃぁんと呼吸をしてくださいまし?』 (すって、はいて、と声に続けて呼吸をするよう促す)
「 …ッ、ごめんなっ…さい…めいわくっ…かけて…ごめんっ…なさい…… 」 ( 相変わらずしゃくりをあげながら涙を拭い謝る。こんな泣いたって迷惑なのに、また、あの頃みたいに、ひとりにも、むしもされたくないのにどうして涙がとまらないの… )