……!!うしろ、おばけいる…
(知り合いに似ていると自分を抱き上げた彼女の肩越しに魔獣の姿が見え怯える)
「ンー?」
[ ウ''ォゥッ ]
うあぁぁぁあっ!?
( 咄嗟に前に飛び出して攻撃を回避しようとするが、腕の長いオバケの爪を
深々と無防備な背に受け、冷たく血を散らして…ロンシーがぶつかる寸前で倒れる勢いを潰す )
[ ウ''ォルル'' ウ''ォルル''ッ ]
(血の匂いはオバケを興奮させ、倒れかけた月舟へ跳躍の構えを見せ…)
「っっ…ぅえ…っぎ ロンシー? 取り敢えず耳塞ぎなよぉっ!」
(ヨタヨタ走ってる場合では無かった、勢いよく足を踏み出そうとして
抱いている子へ…注意を促す)