《 真昼の太陽が容赦なく降り注がせる熱射の地であり、 夜の冷気が静かに命を引き取って行く過酷な環境を持つ地帯 この地に迷い込み、死に臨んだ哀れな者たちの多くが 甘い幻想を追うかのように砂を口に含んだ事から、地帯の名が決まったとされる。 広大な死の地帯の何処かには旧き者が治めていた 【黒檀の帝国】なる大国の遺跡があるという伝説が この地に根付いた少数民族に伝わっているが、真偽は不明 》 ( 『腰を上げるものに捧ぐ 3巻』 24ページより引用 )