【場所、晴明側の帝国】
「ヘェ〜……ここが安倍晴明の帝国か。俺も帝国一の貴族だから挨拶をしに来たもんだが、誰かいるのか?
……聞いた話だと魔法で作った怪物がいるって聞いてたけどなぁ〜……どんなやつなるだろうか。」
(そう言いながら歩く。帝国の街を見ながら)
おや、お客様は悪魔でいらっしゃいますか?
ちょうどいたいけな亜人種の娘が手に入ったところにございます。美しい奴隷でしょう?さぁあなたの召使いとして一匹どうですか?お安いですぞ!よく働く美しい奴隷がこんなにもお買い得なんです。お買い上げにならない方は今までお一人もおられませんでした
なんてったって悪魔の方は私達人間同様、この世界をより豊かで平和なものにする尊い存在ですからねぇー
おう!悪魔の兄ちゃんじゃねぇか!
ちょうどよかったぜ!俺と飲みに行かねぇか……
いや、俺たちミノタウロスは朝っぱらから酒盛りしてハイになるような種族なんだが、何か一緒に飲む相手がいなくてよぉ
寂しいんだぁ!
お前観光客らしいな
なら、観光客大歓迎の近くの飯屋に行こうぜ
大型モンスターの肉が食べ放題だってよ!
しかもその肉と一緒に飲む高級ぶどう酒が最高に贅沢でうまいらしい。(ぶどう酒は何杯飲んでも一杯分しか金取らねぇってさ)
店の奴らときたら親切なもんで頼んでねぇのにデザートにアイスくれたりもするんだぜ!
こんなサービスまでして値段はお前の世界のファミレス程度だな。
今日はなんてったって最高の日だから普段より負けてもらえると思うぜ
だってよぉ、今日は……俺達の皇帝アルベルト様(仮想現実空間であの御方への忠誠を誓う訓練やってた他国家や革命派の連中を味方だってわからせてやるために安倍晴明って名乗ってたようだな)が……アーサーって反逆者をぶっ倒し、奴の仲間共を泣かせてやった記念日なんだからなぁ
「ここの皇帝はアルベルトと言うんだな……同じ皇帝として一度会ってみたいものだ。
悪いが俺は安倍晴明の仲間を探している。酒の飲み合いはバートンがやってくれるだろう。
では俺はここで失礼する、少し急いでいるんだ。」
(そう言いバートンに付き合うように言い、早歩きで行く。)