「コンコン、コンコン……♪」 (気分がいいのか、尾っぽを揺らし、わざとらしい狐の鳴き声を声に出して言いながら、縁側に座っている、いつもそばに居る狐はそんな主の揺れる尾にじゃれつく) 「………んふ」 (人がいる、というのは、楽しいものだ、久しく忘れていた、あまりにひとりが長すぎた、自分の巫女も旅に出ていない間、どうすごしていたんだっけか) 「……平和やねぇ」 (そんなことを思いながら、月喰はのんびりと、笑っている)
(のんびりと笑ってるあなたって癒やされる……)