『…あ、あり、がとう、ございます』 (目を覆っている黒髪がさら、と揺れ見える双眼は黒と赤で、赤い瞳は真っ青に腫れ上がって少ししか見えず)
「…なおさなぁかんねぇ、ちょおまっとってな?あ、いつきもそこおるんやで?その子ぉといっしょに治したるから」 (そういうと、いい子で待っていた大きな狐に、2人を任せ、社の中へと入っていった、どうやら巫女の怪我はお見通しだったらしい)