「おしおし、んで──────ききたいことがあるんやけどな?『緋月』」 (緋月の頭に、ぽんと優しく手を置き、しっかりと名前を呼ぶ) 「…………これから、どないしよか」 (優しく問いかける、あのボロボロだった体、そしてあの呼び名、どう考えてもまともでは無い、かといって、この子の願いは聞けていない)
『お、うち、かえら、ない、と、おこら、れる……から』 (ぶるぶると震え、歯が恐怖からかカタカタなりながら)