【病名】
覚醒病
【症状】
ブリューナクという謎のウィルスに特定の思春期の少年が感染することで右手に秘められている暗黒龍を目覚めさせてしまう病
この病にかかってしまうと……どんなに抗おうと右手が(つまり目覚めた暗黒龍が暴れるために)暴れて言うことを聞かなくなる
(言うことを聞かなくなってしまった患者の右手は、憎い相手を見ると患者の意志と一切関係なく憎い相手に襲いかかる。)
初期症状では黒い炎を手から発射するようになるだけだが、
末期になると肉体が完全に龍に支配され、人間の体は壊され龍になってしまう
症状には段階がある
第一段階
ある程度自分の龍の力をコントロール可能
黒い炎を発射することはなく
右手が勝手に暴れることも少ない
第二段階
第一段階よりコントロールが効かなくなるが、
それでもある程度理性を保てる
第三段階
黒い炎を放てるようになり、まれに龍の人格になる(一人称が我になる。人間を忌まわしい光の一族・人間共と呼ぶようになるなど)の症状が出始めるがまだ初期段階の域を出ない為、ある儀式を行えば対処可能
第4段階
末期症状の最も症状が軽い状態。第三段階までの症状が確実に悪化する。しかもこの状態になると完全に巨大な龍に変身して暴れてしまうが、宿主の自我は一応残っており、理性を保てばもとの人間の姿に戻ることも可能
表向きにはこの症状が最終段階とされている
第5段階
末期症状の症状が重い状態。禁忌の状態であり多くは語られない
【治療法】
症状が軽い状態の際に、宿主本人や聖職者が、「孤独に囚われし迷える子羊よ、今、汝に神の祝福を与える。慈愛は刃 刃は龍を切り裂く 龍は切り裂かれ、この世の涙の雨はいずれ永久(とわ)に止む。汝を陥れし内なる闇の力に聖光のさばきを」と唱える。暗闇で松明を唱えて唱えねば逆に悪化する恐れがある。
【備考】
人々に忘れられてしまった夢敗れた者や孤独な者など
本来純粋な心を持っていた者たちは、だからこそ闇に染まりやすい点をウィルスにつけこまれて闇を深くされこの病を発症してしまうと考えられている。
※自分が特別な存在であると気づけず、人知れず泣いている者たちは皆、右腕に暗黒龍の力を持つようになる。
大切なのは人々が夢敗れた人や孤独な人の存在を認識しかつ哀れんだり歩み寄ったりして彼らの傷を癒やすことだ
彼らの存在を無視する心無いものが一人でもいる限り永遠にこの病にかかる者は現れ続けるだろう
おお…既に3件も情報が手に入るとは大したもんだ!これでまた書庫に潤いが戻った、ご協力感謝する。
厨二病……。既にその名の精神病はあるのだが其れとはまた別の奇病とは実に興味深い。発症例がなんだか微笑ましく危険度は低いが油断してはいけないな。
>>3
ユニコーンの祟りか…。心の美しい者は発症しないというのもおそらく何かしらの理由があるのだろうな。完治したとしてもその後も悪夢に苦しめられるとは厄介だ…。しかし頭に角が生えるとは中々カッコいいな、恐ろしくも美しい奇病だ!危険度は中と言ったところだろうか。
>>4
複雑な奇病だ。右手が暴れて症状が進行すれば手から黒き炎が放たれ挙げ句の果てには龍に姿を変える…。ウイルスは自我を持っているのか?闇を深くされるとはどういう事だ?第五段階の症状が機密となっているのは何故だ?そもそもブリューナクとはどういう意味なんだ?考えれば考えるほど厄介な奇病だ…。治療法や発症例も何だか難解そうだ。とりあえず危険度高レベルの棚に保管しておこう。