「 ……… あぁ。此処だ 此処だ… 」
( 割と気にもされない事を嬉しく思いながら
足を止めるに値する、というか目的地の前で足を止める )
何となく止まりたくないような 怖い兄さんでもいそうな建物。
…ちょっとばかり こびり付いた血の香る看板には
【 フキヌマ逆医専門所 】
( …………… )
「 …… ( …さて 今日は気が向くかどうか )」
「………んぅ…」
(覚えのある匂いのほうへ歩いてゆく、やはり、昨日来たお客様がこの街にいるらしい、人間だと言っていたが、こういう場所に縁があるのか)
「……だいじょぉぶやろかぁ…」