とある街、とある路地、そんな場所にひとつ、紙が貼ってある
そこに書かれているのは、願いを叶える何でも屋の話
何でも屋『雅』
【初めまして
この貼り紙を見つけられたということは、貴方様にはなにか望むものがありますのでしょう
もしも当たっておりましたら、どうぞ『雅』に足をお運びください
不死の霊薬でも、若返りの秘薬でも、どんなものでも取り揃えております
用心棒でも、復讐代行でも、どんなものでもお受け致します
この貼り紙を見たあなたに、どうか幸せがありますように】
そしてこの貼り紙を読み終えたあなたの前には、何でも屋へ繋がる道が見えることでしょう
おや、貼り紙には、まだ続きがあるようです
『現在、アルバイト募集中』
スレ主設定
名前
雅(ィア)
性別
男
年齢
18歳
身長/体重
170cm/50kg
性格
何事もそれなりで生きている楽観主義者
好きなものは金になるもの、動物
苦手なものは辛いもの、爆音、強い香り
能力
・素手で触れたものならなんでも『元に戻す』事が出来る
・常人ではありえないほどの身体能力をもつ、体術の達人
その他
・ある場所でどんな物でも売っているという何でも屋『雅(みやび)』を営んでいる
・『星星(シンシン)』と名付けた自分よりおおきなホワイトタイガーを連れている、相棒
・盲目であり、代わりに視覚以外の聴覚、触覚、味覚、嗅覚に長けており、まるで見えているかのように動くことが出来る
・元奴隷、現在も奴隷として背中に刻まれた焼印は消えぬまま
容姿
https://i.imgur.com/sOOzVmM.jpg
https://i.imgur.com/nGwiFen.jpg
中の人がお話する際は()をお使いください
参加はご自由に
荒らしはなされぬよう、見つけても絡みませぬよう
何かあればまた追加いたします
(お久しぶりです、どこぞの道化師です。
近いうちに完全復活できる予定なので、記念に新スレ立てました。
お久しぶりの方々も、初めましての方も気軽にご参加ください
皆でまた楽しいスレに出来ますように)
何でも屋『雅』
どんな願いも叶える場所
「きょーはおきゃくさんくるかねぇ、星星」
その店で1人声を放つペストマスクを付けた男
その男の手が撫でる先には白い毛並みのおおきな虎がいる
気持ちが良さそうにガウとなく虎を見て微笑みながらその男は欠伸をし、ポツリと呟く
「あるばいとさん、こぉへんかなぁ」
『…あ、あの、』
(遠慮がちな小さい声で、奥の…主人だろう人に話しかける)
「!」
急に聞こえた声にハッとしたように入口を見る
「はぁい、いらっしゃいませぇ、なんでもや『みやび』によぉこそぉ」
(にぱっと辛うじてみえる口元に笑みを浮かべ、ゆるりと手を振る)
「てんしゅの『ィア』ですぅ、なにをおもとめやろかぁ?」
『……親の自由を、奪ってください』
(ぎゅ、と抱きしめた手には綺麗に研いである包丁が鈍く光り)
『………………最期は、私が』
「…あや、」
(ふっていた手をとめ、座っていた椅子から立ち上がり、お客様の近くに行く)
「…ふくしゅうのおてつだいでええんかな?」
(お客様の目の前にたち、依頼を改めて定めて聞く)
『っは、い』
(ィアを下から見上げれば。100cmあるかどうかの少女にとってはとても大きい彼に、少しびく、とするが包丁を握りしめて……
…………意識を手放した)
「!星星!」
(目の前で意識をうしなった少女に驚き、いそいで相棒を呼ぶ、呼び掛けにすぐに気が付き、その虎は少女が倒れる前にその位置に駆けた)
「……がんばってここみつけたんやなぁ…」
(願いといい、今の状態といい、衰弱しているのだろうと、とりあえず相棒の背中に少女を寝かせる)
「…星星、おくまでつれてったって、めぇさましたらおはなしきこか」
(雅の声に星星は答えるように頷き、店の奥の部屋に少女を連れていく)
『ぁ、ごめんなさい』
(次の瞬間、ふ、と目を開けて謝る。あかぎれと擦り切れだらけの手で虎を撫で、立ち上がると同時にお腹が鳴り)
「お、おきたぁ、ええよぉ、まだねとっても」
(声を聞いて起きたことに気が付き笑いかける)
「おなかすいたん?なんかたべる?」
『…………あ、私、えっと、大丈夫、です』
(グラッとするも立ち上がり、骨の浮きでた棒のような足を踏ん張り………)
『あの、報酬、なんですけど……これで足りますか、』
(少女のものであるだろう血が付いた銅貨が少々)
「………これぇ、じぶんでかせいだん?」
(出された血の着いた銅貨をみて問いかける、こんな小さな子が銅貨を手に入れるとすれば、親から渡されることぐらいだろうが、先程の願いを聞いてから、それはないとさっさとその考えを捨てる)
『…わたし、のからだじゃそれくらいにしかならなかった』
(男の人は成熟した人が好きなんだって、と首を傾げて
成熟ってなんだろうね、と)
少女の言葉を聞いて、ビシッと石のように固まる
「……………」
固まっていた雅は、急にすくっとその場を立ち上がり、銅貨をつかんで店の中へと戻っていく
そんな相棒をみて、星星はすりすりと少女に擦り寄った
『ガウ』
猛獣であるはずのその虎は撫でろと言わんばかりに少女にの隣で寝そべった
『……ふわふわ』
(す、と大きな目を細めて、ぽつりとさみしそうに)
『愛されてて、いいなぁ』
「………」
何かしらの小瓶をつかんで無言でまた戻ってきた店主は
少女の前に再び座り、小瓶を差し出す
「これのんどって」
それだけ言うとまた立ち上がり、スタスタとこんどは店ではない方の部屋に歩き出し、扉を閉めた
小瓶には『修復薬』と書かれてい
『………?ただ、でいいのかなぁ』
(いただきます。と誰にでもなくお辞儀をして飲む。)
『お母さんはね、いっぱいの人とあたしみたいなことしてた』
『お父さんはね、そんなお母さんが稼いだお金をお酒にしてた』
『妹はね、お母さんがころしたの。』
『お姉ちゃんはね、首を吊ってたの』
『あたしだけ生きてるの』
(暗くにごった瞳で、虎に語る。あたしがわるいのかなぁ、と)
『………』
(目の前でポツリと話した少女をみて、虎はまた、すり…と喉を鳴らしながら少女を慰めるかのように擦り寄った)
「…………」
少し時間が経ったあと、スタスタとこんどはお盆を持って帰ってくる、またまた少女の前に座り、お盆を少女の前に置く
「…あんまし、あじのこいものはくったらあかんから、とりあえずはこれくってなぁ」
お盆の上にはお粥がのっており、ようやくその体の力を抜き、正座だった足を崩した
『…ありがと、ご主人様、遅いねぇ』
(消えていった部屋を見つめつつ、撫でる手は休めずに)
>>24
『……お米だ、久しぶりだなぁ、ありがとうございます』
(ペコッとお辞儀をしてちょっとずつ、ちょっとずつ口に運ぶ)
「…おにいやんなぁ?おみみがええからぁ、星星にききよったこと、きこえてんけどなぁ?」
差し出したお粥を食べてくれているであろう少女の方を向いて、言葉をこぼす
「…おきゃくさんは、なぁんもわるくないとおもうねんなぁ」
『……わる、くないのでしょうか。』
(ご馳走様でした、とまたお辞儀をすると、)
『家に案内します。まずは私が入りますので、あいつらの拘束お願いします』
(ばっと立ち上がり憎悪に塗れた目を伏せて)
「……おん、わかったわぁ、…星星」
相棒に声をかける、その声に反応して、くるりと少女の周りを回る
「星星にのってええよ、おきゃくさん、からだぼろぼろなんやろ?…それと、もういっこききたいねんけどぉ」
「おやころしたあと、きみ、どないするん?」
(にこり、と微笑む)
『……………ぐちゃぐちゃにして、すてて……ざまぁみろって笑ったら………』
『私も、後を追います』
(わたしだけじゃ生きれないから…と)
「…ほぉん、おねがいせえへんのやねぇ」
「『そっちのほうが、ぼくのとくいぶんややのに』」
(笑顔で告げる、ペストマスクで隠れた顔が、何だか恐ろしい)
『じ、じゃあ……』
(綺麗に殺してください、と首を切る仕草をして)
「あ、そっちじゃなくてぇ、」
『生き残る方』と、彼は言う
「ころすのとか、なくすのより、いかすのとか、もどすほうがとくいなん、ぼく」
そっちの方がええやろ?
「それとも、ほんとにしにたいん?やったらちゃぁんと、ろくもんせんもつかましてきれぇにきれぇにころしたるけど」
ま、この話はおやごさんころしてからにしよか、とつげる
「こうかいせんほうえらびぃね?」
『……』
(生きる、なんて考えたこと無かった、と真ん丸な瞳で)
『あ、家そこだよ、虎さん』
(ボロボロの一軒家…)
『ただいま…………』
(漂う酒の香りと、情事後の香りに顔を顰めて、臭いと呟く)
「……、…ほんまにひとがすむためのとこかいな…」
強い匂いは嫌いだ、袖で鼻を抑えながらそう思う
「ぁあ〜〜〜???酒もってこいって言ったろ」
『………ごめんなさい』
「あぁ、私はこんなに美しいのになんであんたはそう汚いの」
『…ごめん、なさい』
(殴られようが、蹴られようが一切動かない濁った瞳は下を向いて)
「…こんにちわぁ、ちょおよろしぃですかぁ?」
(罵倒される少女の前に立つ)
「えぇと、このこのおとぉさまとおかぁさまでよろしいですかぁ?」
「あ"?誰だてめえやんのか?」
「あら、男じゃない。あたしのために連れてきたの?」
(母の伸ばした手を彼女は掴む)
『…………汚い手でこの人に触るな』
「あはぁ、けんかごしやぁ、おっかないなぁ、ほんじゃあおきゃくさまぁ、さいしゅうかくにんいたしますねぇ?」
「やって、ええねんな?」
『はい』
(短く簡潔に、けれど残忍な冷えた声で)
(その言葉を聞き、ペストマスクから見える口がにたりつりあがる)
「…星星」
『ガアアッッ!!!』
(相棒の指示をきき、その虎は勢いよく父親の四肢に飛び掛る)
『………あは』
(初めて見せた笑顔はどうにもならないほど歪んでいて綺麗で、そして狂っていて、手に持った獲物を腹に突き刺す。四肢に突き刺す。顔に………)
「…星星、そのままりょうてりょうあしぼろぼろにしたげてな」
(少女が動いたのを感じて、相棒に指示を出し、自分は少女の前から、スタスタと母親の方へ近づいていく)
「おかぁさまぁ、そのきれぇなかおとぉ、おとぉさまみたいにありょうてりょうあしやられるの、どっちがええですぅ?」
(にこりと微笑む)
「私は何もしてない!!私は、私は、私は」
(ガクガクと震えるその身体を後ろから包丁で貫く。そのまま振り抜くと)
『…………ざまぁみろ』
(返り血に塗れる歪んだ瞳は、初めて親を見下ろして)
「……んふ、あーあー、星星、ちだらけになっとるやんねぇ、かえったらあらうでぇ?」
『ぐるるるる…』
(近寄ってきた相棒をなでながら少女の方をむく)
「…おきゃくさまぁ?おしごと、かんりょぉでございまぁす」
『ありがとう、ございます』
(ふわ、とボロ布のようなワンピースを翻えし振り返ると血に濡れたはにかみを見せて)
『生きるのってどうやるんですか』
「…んひ、やっぱ、そっちのがええよねぇ」
(そう笑いながら、少女の前でしゃがむ)
「ええよぉ、おしえたる、おねがいやもんねぇ」
「…とりあえず、おきゃくさま、ぼくのみせであるばいとせぇへん?」
『ある、ばいと』
(はて、と顔を傾げてこくりと頷く)
「ぼくのおみせのみせばん、さんしょくおやつにねどこつき、あるばいとやからおだちんもでるでぇ、どないかしらぁ?」
『ガウ』
「…えぇと、星星のおさんぽもかなぁ…」
『……する!します!!』
(お散歩、と聞いて目を輝かせて食いつき気味に)
「、…んふ、そっかぁ、じゃあ、おねがいしよかなぁ」
(思ったよりも力強く返された答えに驚きながらも、すぐにたのしそうにほほえんで、スクリと立ち上がる)
「ほんじゃあ、かえろか、きょうからあのみせがきみのおうちや」
(よろしくねぇ、と、雅は笑う)
『…えとえと、もちもの、取ってきていいですか』
(自室であろう場所を指して…扉に、薄く刻まれた”海恋叶”【みこと】の文字)
「ええよぉ、……みこと、ってなまえなん?」
(少女に問いかける)
『たぶん…、』
(お母さんが1度だけ名前で呼んでくれたから、と頷くと、たったひとつではあるものの”異常な力を孕んだ勾玉”を手にして部屋から出てくる)
「ほぉん…やったら、みことってよんだほうがえ゛っっつ!?!?」
彼女がてにもっている異常性に驚く
「!?お、おきゃくさまなにもっとんのぉ!?」
鋭すぎる感覚が逆に異常性をひしひしとつきつける
『…?勾玉、死んだおばあちゃんがくれたの、いざと言う時守ってくれるからって』
『だから、いっつもこの子と話してたの』
(首を傾げて”それ”を差し出す、異常なまでの憎悪、憎悪、憎悪、ほんの少しの悲哀。)
「……な、なかよしなん…?」
(星星の後ろに隠れながら問いかける、あぁあ…ゾワゾワとした感覚がある、視覚がないため異常性が大きすぎてなにを少女が持っているのか正しく認識できない)
『この子はね、大事な子なの』
(勾玉に話しかける乗って意味あるのかよく分からないけど、すっとするんだ、と先程よりも緩んだ空気で)
「…、ほぉん…」
(あぁ、なるほど、と思った)
「というか、まがたまやったんねぇそれ、なんか大きい感じやったからわからへんかったわ」
『ガウ』
「あぁごめんってぇ星星、たてにしたりしてぇ」
『……なんか悪い子なのかなぁ?』
(あまりの怯えっぷりに勾玉を顔に近づけてよく見れば、)
『ん〜…でもなんか貰った時よりにごった…ような?』
「……おし、みこと」
(名前を呼ぶ、もし嫌がるようなら他の呼び方にしよう、そう思いながら)
「そのまがたま、ぼくにちょいかしてくれへん?きになることがあんねん」
(そう、彼女の方を向く)
『…?はい』
(見た目に反したずっしりとした重量感のあるそれをてわたすと)
「…ひぇ…」
(手渡されるとさらにゾワゾワとする、いや流石にすでて触ってはいないけれど、手触りから確かに勾玉であることが分かる)
「……やっぱ、吸っとるよなぁ…これぇ…」
(溢れかえる憎悪、憎悪、憎悪、さきほど彼女が、濁ったなどということもあわせて、そうつぶやく)
『星星………くん?ちゃん…?あの勾玉、おかしいのかなぁ』
(帰路を辿りつつまじまじと眺めるィアさんを見て首を傾げ)
少女のこえに、星星は特に何も言わず、相棒を眺める、
『ガウ』
(きにするな、というように声を鳴らし少女のそばであるく)
「ん〜、ま、けしといたほうがええよねぁこれ」
(後ろで歩くみことに聞こえないようにそう呟き、長い袖から手を出す)
「……あ、みことにはもどったらあかんからね」
(そうつげると勾玉に『素手で』ふれる)
「…みことぉ?このまがたま、いろ『もどして』ええ?」
(素手で掴んだ状態で後ろを振り返り問いかける)
『あ、おてて見えた!見えたよ星星!!綺麗だった!!!』
(手袋の中に興味を持ってちらちらと見ていたが見えた手がとても傷だらけだが綺麗な手に少し興奮して)
『は、ひゃい!!もちろん』
(さっき言った言葉が聞こえていないか少し頬を染めながら)
「…、…?、??……み、みこと?ぼくのてってたしか…きずだらけのはずやねんけどぉ…」
(きゅうに興奮し始めたみことにおどろき、きずだらけが綺麗というのはどうなのか、と疑問をこぼす)
『形が綺麗、なんです』
(傷なんて気にならない、と首を振って)
「…へぇ……」
(何も見えないから、そんなこと、思ったこともなかったけど…)
ポン…
「…ありがとうねぇ、みことぉ」
(ポンポンと、おれいのように彼女の頭を撫でる)
(顔の上に来た手にびく、とするも撫でられて嬉しそうに目を細めて…)
『ガウッ!』
「ん、あぁ、ついたん星星?」
(星星が声を上げ、いつの間にか着いたことに気がつく)
「ほんじゃあ星星、みことにみせのあんないしたってぇ?」
(ぼくはこのまがたま『元に戻して』くるから、と、店の扉を開ける)
『……みせのあんない、』
(出来るのだろうか、何でも屋。その不安を掲げながら)
『ガウッ』
(悩んでいる様子の少女にむかってなく、少女のまわりをまわって星星も店の中へと入っていく)
「……………」
(すたすたと、少し早足に自分の部屋にはいる、扉を閉めると、そのひろい部屋の真ん中に座り、つけていたペストマスクを外す)
「…、…『戻せ』」
(そして少女からかりた勾玉を両の手で握り、つげる)
「『戻せ』『戻せ』『戻せ』『戻せ』」
(そう告げると共に、彼の周りを青い光が囲む)
「…ふぅ…」
(数分もすれば、勾玉の濁りは無くなっていた)
『んぅ…』
(初めての長旅、疲れた体を星星に預けると眠くなり)
『………』
(案内をせよ、と、相棒からの指示だったはずだが、どうやら新しくきた人間は寝てしまった)
『…ぐるる…』
(案内は後回しに、眠ってしまった少女をのせ、相棒の元に連れていこう)
どん、どん ぐるるる…
「?…はぁい〜、どないしたん星星」
(相棒が扉の向こうで喉を鳴らしているのに気が付き、扉にむかう)
「ん、なんかあった……あや、」
(扉を開けると、相棒の声とは別に、規則的な呼吸音が聞こえた)
「あらぁ、ねてもうたんねぇ、おん、ねかそかぁ」
『ガウ…』
『おはようございます………』
(寝てしまってごめんなさい、と)
「ん〜?あ、おはよぉ、ええよぉ、つかれたやろぉ?」
(起きた少女に気が付き、くるりとそちらを振り返る)
「ちょっとまってねぇ、いまちょっと…」
(そんな彼が着けていたのは、先程までのペストマスクではなく、ゴッテゴテのガスマスクだった)
「お、やっとかなぐとまったわぁ」
『……お散歩』
(いく?と星星に話しかける)
『ガウッ!』
(力強く吠える、元気がありあまっているようだ)
「ん、ほんじゃあ星星、みことのことよろしゅうねぇ、みこと、かえってきたらごはんにしようなぁ、ほんで、そんときにあるばいとのはなししよか」
(元気な相棒をなでながら声をかける、声の雰囲気から笑ってはいるのだろうが、口元は見えていたペストマスクとはちがい、表情が何も見えないガスマスクでは威圧がある)
『おかお……かわいくなったらみせてくれるかな』
(散歩中、横を歩く星星に語りかける)
『ぐるる…』
(考える少女を見て喉を鳴らす、相棒の顔は何度か見た事のある星星だが、たいしてなにもおもわない、虎だもの)
「〜♪」
(そんな話をしているのもしらず、鼻歌交じり料理をしている、見えていないとは思えない手さばきである)
「……あ、せや、みことのふく、もうぼろぼろやねんなぁ…」
(ここは何でも屋、不死の霊薬や若返りの秘薬もある場所、子供服など当たり前のようにある)
「…好きなん選ばせんとなぁ」
『………おっきくなって、かわいくなって、でぇとして………』
(したいことを小さい指を降りながら数えると、ぐるっと回ってお店に帰ってきて)
『…あ、ある、ばいとのお金、要らないんで、お願いごとしたいです…!!!』
(真っ赤に熟れた頬を隠すように少し俯きつつ)
「!あぁ、おかえりぃ、はやかったんやねぇ、どないしたん?」
(机に料理を並べて声のする方に振り向く)
『おっきくなる薬、ありますか…?』
(要は成長する薬…を聞いてみる)
>>90
(名前間違えた気にしないで)
「?おん、あるよぉ、それがおねがいごとなん?ちょぉまっとってなぁ」
(急なお願いに首を傾げながらも、店の方へ行き薬を取りに行く)
「あい、これ、としめぐりやく、おっきいのでごねん、ちっさいのでいちねんからだのじかんがすすむくすりやでぇ」
(どんくらいおっきくなりたいん?と聞く)
(おけおけ)
94:海恋叶◆Uk:2020/10/11(日) 22:16
『…おにぃさんとおなじくらい』
(星星に顔を埋めながら恥ずかしそうに)
「…?おん、ええけどぉ、みことっていまなんさいなん?」
(なぜ顔を隠すのか全くわかっていないが、年齢を問いかける)
『……たぶん、やっつ。』
(誕生日わかんないから、とパラパラ散切り頭を振って)
「そっかぁ、じゃあおっきいのにこやねぇ、あい、じょうざいのめる?」
(水持ってくるなぁ、といい、1度部屋を出る)
『飲めます…!!』
(星星、星星、でぇとってどうやるの、と耳元でボソボソと)
『…ぐる…』
(この中でおそらく1番精神が大人である星星、悟った目で相棒をみおくり、なかなかに積極性がつよい少女に耳打ちをされ、どうしたらいいものかと言うよく分からない感情を持つ)
(そもそも虎である、人間の情事などわからない、が、自分の相棒は目が見えないわけで、成長しても見た目は分からないのだが、この少女はそれをしらないし、相棒もそれを伝えていないし、全くどうしたものか)
「あや、みずいらんねやなぁ、…?星星なんやのそのかお、おまえさんのそんなかおはじめてみてんけど」
『………』
(星星はかえってきた相棒をみて、まぁいいやといわんばかりに考えるのをやめた、虎にはわからぬ、どうにかしなさい)
『………』
(………でぇと、とはたしか。きらびやかな服を着て好きな人と歩くことだ、と脳内を整理し、綺麗な服とはなんぞやと頭を抱える)
「………えっとぉ、みことぉ?くすりのめたん?」
(無言の少女に問いかける、やっぱり水が必要だっただろうか、うーん)
『ィアさんって好きな人いるんですか』
(だんだんおっきくなっていく体に服がほつれ始めるもそれに気づかず)
「!?」
(全く想像もしていなかった質問に死ぬほど驚く)
「…え、え、お、おらへん、けどぉ…?」
(え、え、なに、なんやの?というか、このほつれみたいな音なに、え、)
『………』
(現状を客観的に見ている星星、とりあえずみことの服を取りに行こう、ということで、大人は離脱する、ではな)
バタン
「!?え、え…し、星星…?え、どこいったんあいつ…」
『………じゃあ、タイプってどんな感じですか』
(くるくると指を回しながら…てれているのだろう、そう聞いて)
「…た、たいぷ…?…え、いや、べつにぃ、……あー、えー…つ、つよいこ、とか、すきや…けど…」
(なんだろう、よくわからない、そもそもひとのことすきになったことないし、え、なんだろう、えっ、えっ?)
『…あたし、つよいですか…?』
(人殺しは強いひと…?と脳内で結び付けて)
「?、??、え、いや、つよいかつよないかっていうたら……まぁ、つよくは、ないやろうけど…??ど、どないしたん?ほんまに…」
(強くなりたいのだろうか、…やけど女の子やし…)
『……強いひとが好きなんですか』
(一目で…嫌味なくてもいいほどに落ち込んで、ついに纏っていた布がはだけて艶やかな四肢が、五体が顕になる)
『ひぃうぁ!?』
(恥ずかしいやら驚きやらで真っ赤っかに顔を染めて)
「!?ど、どないしたん!?」
(見えていないため何が起こっているのか全くわかっていない、そんなカオスな中)
『ガウ』
(やっと大人が帰ってきた、女性服を頭に乗せて)
「!星星、お、おかえりぃ、ど、どないなっとん?ぼくよくわからへ…?し、星星?」
『ガウ』
(グイグイと相棒を扉の方へ押し出し、扉を閉め、入ってこさせないようにする)
『……どないしたん、って。もしかして目見えないんかな』
(ありがとう、と星星から服を貰うと呟く)
『ガウ!』
(そういうことだ、といわんばかりに吠える、ようやく点と点が繋がったようだ)
「……なんやねん星星……まぁええわ、…!やば、みせあけなあかんっ」
(はっと、みことが来た時からCLOSEにしていたことに気づき、店へかける)
『……………魅力ってなんだよぉ』
(顔を覆ってから………無駄に豊満な体を駆使して……
帰ってきたィアを抱き留める)
「っおわっ、……え、えと…みこと…?……んぅ、さっきからどないしたん?」
(ぽんぽんと抱きついてきたみことの頭を撫でる)
( 腕時計、そしてチラシへ交互に視線を泳がせ…最後に店の外観へ向ける )
「 …… ( …妙なレビューだな )」
( 今しがた開くらしい。…モダンな雰囲気が遠目に見ても分かった
…真っ正面から見た景色は チラシにもそのまま描かれ、妙な文句を
伴って視線の中に大々的な存在感を見せ付ける )
『 安請け負い 』
「 …( 嘘にしか見えん )」
( 疑惑の目を店のドアに向けたままに… そのドアから出て来た人物が目に入る )
『…生まれて初めて恋愛なるものをしまして、戸惑っている最中なんです』
(撫でられて顔と…必然的に胸も当たるだろうが擦り寄せる。もっとなでて、と)
「!はぁい、みこと、おきゃくさまくるから、いったんはなれてな」
(べりっと、その細腕からは想像ができないような腕力で抱きつく彼女の体を剥がす)
「シンシーン、みことの傍におったってなぁ」
『…ガウゥ…』
(相棒に呼ばれ、店の奥からかけてくる)
>>116
「…?ほぉん、そういうもんやねんなぁ」
(ぼくはよくわからんわぁ、といいながらまたポンポンと頭を撫でる、全く何も分かっていない)
『……おきゃく、さま』
(ぱっと勾玉のネックレスをつけて角に立つ……できるだけ目立たないよう)
[ カチャン ]
( 中の雰囲気窺い知れず …一人幼子の意思を不意に
そんな事をいざ知らず、とドアは開く …店を見回す事はしない )
「 …Hello。… 日本語は通じるかね?」
( どこ行こうが相変わらずの白衣姿 )
『…………』
(にこにこ、にこにこ…………)
(いや待って歩けないあっ分かったいきなり背伸ばしたからだ歩き方わかんないおとこのひとこわい)
「にーはおー、だいじょぉぶですよぉ、いらっしゃいませおきゃくさまぁ、なんでもや『みやび』にようこそぉ」
(少女と出会った時のように、ゆるりと手を振る)
「おきゃくさまぁ、どういったおのぞみでいらしたんでしょぉ」
>>121
『…ぐるる…』
(すみで慌てているみことをみて、乗れと言うように彼女の前に移動する)
『…ありがと』
(小さくそう答えるとゆうゆうと虎に乗り寛ぐ)
「……んふ」
(足音と声から、少女と相棒が仲良くしている様子に気が付き、ガスマスクの下で笑みを浮かべる)
「 おぉ、ネィティブでは無いが中々。」
( 店の中程まで歩み
其処で…妙な子供と虎がいる事に気付く )
「 失礼、要件だったね… “ 熱帯魚用水槽 ” とそれを満たせるだけの “ ホルマリン ”。
これらを十分な価格で引き取ろうと考えているのだが… いや、妙な依頼とは分かっているが… 」
( しかし触れない。プライベート is ノータッチ )
(目が合うとサッと星星の後ろに隠れて。人嫌いはなかなか治りそうもないと伏し目がちになり少ししゅんとする)
「はぁい、ありますよぉ、みことぉ、星星、ぼくちょっととってくるからぁ、みせばんよろしゅうねぇ」
(そう告げるとみことの方にかけより、小声で「がんばれ」とエールを送る)
「ほんじゃぁ、ちょぉおまちくださいねぇ〜」
(そしてまた店の奥に駆けていった)
「 ……あぁ、あるのならお願いする 」
( いきなり嫌われた事には事情を知らない以上中々に凹み
…いたたまれない気分になってしまった… )
「 …… 」
( 堪らずシュガレットを口に咥え、ライターで火をつけるフリをする…
空気に触れた先端のドライアイスが煙を吹き 遠目から見ると喫煙者のようになった )
「 ……… (…何やってんだか)」
( 自分で呆れるばかり )
『……ぁ、あの、』
『…………目が見えない人に恋してもらうにはどうしたらいいですか』
(なぜ話したのか分からない、けれどこの気持ちは1人で持つにはむず痒すぎる)
「 フ''ぁっ !!」
え''っ ほ ごほ っ!!
( いきなり降って湧くのろけた話、
突然のふっかけ話に思わず咥えたものを吹き出してむせる )
「 っっ…ぁ''ー… そもそも…恋とは長丁場かつ先が見えん……
相手がそう言った感情を持ってくれるまで地道なアタックを続けるしか無いさ… 」
( 挙句 割と真面目に答え始める )
『………………ありがとう、ございます』
(薬の効果っていつまでだっけ。そう思って瓶を目で探す。立つのにも一苦労だな、とふらつきながら)
「おきゃくさまぁ、おまたせしましたぁ」
(店の奥から求められたものを代車に乗せて持ってくる)
「けっこうおおきいけどどぉしますぅ?あれやったらだいしゃこのままかしますけどぉ」
「、?みことぉ、ふらついてへん?しんどかったら星星にへやつれてってもらいねぇ?」
(なんとなく感覚で少女に違和感を感じる)
『ガウ』
(星星もそれをかんじ、あまり揺らさないようみことを眺める)
「 いや、結構。…しかしこんな物まで取り揃えている…か 」
( 感心して主人と物品とを交互に眺めて感嘆を漏らす )
「 あぁ、代金はいくら張るかね?」
『……大丈夫』
(そうつぶやくと礼儀正しく座り………と言っても星星の上だが)
「あー、おきゃくさまのおすきなおねだんでええですよぉ、ぼくはおきゃくさまのねがいをかなえるおみせやさんなのでぇ」
(そう、じつのところ、何でも屋『雅』は自ら金を要求することは無い、渡されたら貰う、渡されなくても実行する、正直なところ、『店』として機能しているとは言い難い場所なのである、しかし全く金銭には困っていない)
「 …願いと言うなら今の私が放った発言はクソッタレではあるな 」
( 不思議な顔をするまでが決まりなのだろう
…そう 感じると出来うる限り変な顔を見せる )
「 ……まあー 適正価格程度の値段は渡しておこう…
その子に金鍔でも買ってやってくれ 」
( 財布から数枚の紙幣と硬貨を取り出し、カウンターらしき場所へ並べる )
『………紙?』
(それもお金なの?と不思議そうに見つめて)
>>139
まぁたやらかしたよ見ないふりでおなしゃす
「 …… ( しまった。…通貨が違う )」
( 慌てて自分が出した金銭に手を伸ばす )
『………』
(なんだろう、とまじまじと見つめて)
「はぁい、ほかにもなにかありましたらぁ、なんでもかなえますのでぇ、どうぞごひいきに〜」
『ゥバウッ!』
「!、…?どないしたん星星」
(急に吠えた相棒に少し驚き問いかける)
『ぐるる…』
「…!、せやせや、わすれとった」
(ゴソゴソと机の引き出しから御守りらしきものをとりだす)
「あい、どうぞぉおきゃくさまぁ、しょうひんといっしょにもってったってくださいなぁ〜」
>>141
「あや、つうかやったらどれでもええですよぉ、どれもつかえますのでぇ」
(いろんなところにつながってますからぁ、このみせぇ、とのんびりと告げる)
!!!!
[ カ''シャァンッ ]
( 吠え声に対して急なバックステップ。)
( 当然後ろの壁等に激突し 色々壊れて頭上に降って来た )
「 ……失礼 … ( しまった。…また つい癖が… )」
『……』
(…トクン、トクンと心臓の音がする。ああダメだ、近づくと、
聞かれていないだろうか、この音は)
「っっ、」
(急な爆音にからだをびくりと震わせる)
「っ、…あ、あや、だ、だいじょぉぶですかぁ…?」
(1度呼吸を置いてすぐに体を落ち着かせ、なった音の方へかけよる)
『……大丈夫、だよ』
(優しく、ゆっくり、染み渡る声でィアに囁く)
「え、ええと、どうなってもうたんやろ…し、星星、ちょっとてつどぉて…」
(どこまで何が壊れているのか、見えていないためわからず、弱々しく相棒を呼ぶ)
『大丈夫、ですか?』
(歩くのになれてしっかりとした足取りで歩く)
>>148
「!……、ありがとうなぁ、みこと」
(聞こえた少女の声に反応し、心配しているのかとおもい優しく声を返す)
「 ……失礼。私も片付けさせてくれ… 」
( 破片が幾つか刺さっている
気に留める様子もないのは彼らと同じだが )
( 申し訳なさが勝り、手早く落ちたものの破片を集める )
「 ………… 幾らするんだ、これは 」
『大丈夫ですか』
(手をさしのべてにこ、と笑う)
「え、ええと…いくらっちゅうか……ここのたなにおいとったんはぼくがつくったくすりとかやから…きにせんでええですよぉ」
(またつくりますぅ、と、声をかける)
「 ……sorry,my Friend 」
( 差し伸べられた ちょっとばかり弱弱しい手に…
パイン味の輪っか飴を握らせ 優しく手を閉じる )
「 …………薬?」
( 嫌な予感に押されて口元を指で… )
「……?ど、どないしました…?」
(声が聞こえなくなったのを不思議に思い、問いかける)
『薬って危なくないの?』
「え、そりゃあ、きけんなやつはおくにおいとるから…あたまからかぶったりしてもこうかないのみぐすりとかやけど…」
160:scullFace◆.s:2020/10/12(月) 00:43 「 …………失礼ながら… この店ではどのような効果の物を?」
( …指に何らかの水滴が付いているのを確認 )
「?えぇと…、ふつうのかぜぐすり、づつうやく、ちんつうざいとかから…えーわかがえりのひやくとか、ふしのれいやくとか、へんしんやく、とか、…まぁ、とにかくおきゃくさまのほしいものはなんでも…?」
162:scullFace◆.s:2020/10/12(月) 00:48 「 ……… 」
( 今しがた集め終わった破片を眺める… )
【 頭痛薬 】
【 不死 】
【 変身 】
「 ……にんげんやめたくない 」
「……………、もしかしてぇ…のみましたぁ…?」
(その反応からはっと察し、こそこそと問いかける)
「」【 PAN!!!! 】
( 答えようとした途端に破裂するような転身が行われた。)
「 ど …どどどどどどどうなった… かな…に にんげんやめたくない!やだやだ 」
( …ちょっとした煙が晴れる… しかし其処にあるのはまるで変わらない見た目の )
「………、……」
(うーん、まずいなこれ)
(ほんの一瞬思考を放棄しかけたがすぐに引き戻し、店の奥へ全速で駆ける、人に出せる速度でないことは明らかで、ガラス張りの棚が割れそうなぐらい音を鳴らしている)
「………………………」
(そしてふたたび、こんどは小瓶を手にもって戻ってくる、そして)
きゅぽんっ
(蓋を開け、そのまま無理矢理なかの液体をscullFaceの口につっこんだ)
「んむぐっ」
( まぁ 驚けど、中身を察して…喉奥のガードを緩ませ
滴るように口の中を進んでくる液体を受け入れる )
【 カチ 】
( …また特に何も変わるではないが… 何かが止まったような音 )
「 ……… 」
( 小瓶の中身が無くなったことを確認して
今度は店主の様子を眺めた )
「…っはぁ、…えぇと、むりやりでもうしわけないんですけどぉ、かいじょやくですのでぇ、すぐにのまれたくすりのこうかがきれますので…」
(これでもう大丈夫です、と体の力を抜く)
「 [ ぺろ ]……手数を掛けるね、重ね重ね…謝罪する 」
( ひょい と自分の身長上仕方ないが 小さく見える店主を持ち上げて立つ )
「 ……失礼な位置から敢えて言わせてもらうのだが、被害総額は … 」
「あ、おきになさらずぅ、すぐもどしますのでぇ」
(そういうと、するりと袖をまくり、ガスマスクを外す)
「っよ、」
(そして損傷している壁に手を当て、唱える)
「……『戻せ』」
(そうとなえると、ふわりと、破損していたものたちが、まるで逆再生かのように浮かび上がる)
「『戻せ』『戻せ』『戻せ』『戻せ』」
(雅の周辺が青く輝き、壊れたものたちが『元に戻って』ゆく)
「 …… 」
( やり易いように破壊箇所へ持ち上げ )
「『戻せ』」
(そしてさいごの一言を告げ終えると、まるで壊れていなかったかのように棚や壁が修復されていた)
「………っふ、…よし、もどりましたぁ」
「 便利。」
( 率直な感想を漏らす )
「 …ふむ、軽いのか重いのか 」
( 興味深く上げたり下げたり )
「…えぇ、たいじゅうとかはきにしたことがないのでぇ…」
(上下に揺らされながらこたえる)
『バウッ』
「!星星、…おん、だいじょぉぶやで、…あ、がすますく、はずしたまんまや」
(すがおのままだったことをおもいだし、顔を隠すためのガスマスクをてにとる)
「 ……ありがとう、いいアイデアも出た 」
( そのうち 飽きたのか満たしたのか…少年?を虎の背に )
「 ……お騒がせして申し訳なかった 」
『……………おかお、みえた』
(やったぁ、と笑ってぴょんぴょんと飛び跳ねる)
「いいえ〜、どうぞこれからもごひいきにおねがいしますぅ〜」
(相棒の頭を撫でながら告げる)
(今日はここまでで落ちます〜ご参加ありがとうございます!!)
180:◆Uk:2020/10/12(月) 01:41(おつっしたぁ)
181:scullFace◆.s:2020/10/12(月) 01:44( …懐かしや、お疲れ様に )
182:雅◆RI:2020/10/12(月) 19:14(ようやく学校から帰ってきたので再開で)
183:雅◆RI:2020/10/12(月) 19:17 (時間は翌日早朝)
「ほんじゃ、お留守番よろしゅうな、星星」
『ガウ』
(日もまだ上がらないなか店と少女を相棒にまかせ、店を後にする)
「…、…………」
(いつもの習慣、店を出て街を進む、─────人ならざるものたちが蠢くまちを)
「…けほ、」
(『あの時のように』魅入られないよう、つけたペストマスクの位置をなおす)
(さあ、買い出しの時間だ)
「 …… 」
( …店と 主人とも少し違うけど同じまちの中…
車を付けて引っ張るっているのは昨日の水槽。
きっちりとホルマリンを中に満たして 変な匂いがまちに漏れる )
けど 妙なまちは そんな人びとはきにする様子もない
「 …… ( …人外… いや…この街での異質は私か )」
「〜♪〜♪」
(上上、上上、今日も調子が良い、そんなことを考えながら、雅は見上げなければ見えないほどのたかさに積み上げられた重そうな箱を、両手にもってさらにまちを練り歩いていた)
「〜♪…?」
(そんなとき、少し不思議な匂いを感じる、……薬品の匂い…?)
「……まさか、なぁ?」
『…………う』
(どこからか臭うつんとした香りに少し顰め面をした後、部屋の掃除を始める。箒で掃いて、雑巾がけをして………)
>>187
『…ガウ』
(もう既に目覚めていた少女に気が付き、近くに寄る)
『…星星、お散歩の前にご飯食べたいねぇ。』
(ぐぅ、とそれに呼応するようにお腹が鳴る)
「 ……… あぁ。此処だ 此処だ… 」
( 割と気にもされない事を嬉しく思いながら
足を止めるに値する、というか目的地の前で足を止める )
何となく止まりたくないような 怖い兄さんでもいそうな建物。
…ちょっとばかり こびり付いた血の香る看板には
【 フキヌマ逆医専門所 】
( …………… )
「 …… ( …さて 今日は気が向くかどうか )」
『…ガウッ!』
(腹の音をきき、星星はみことの後ろに周り、頭で少女の背を押す)
>>190
「………んぅ…」
(覚えのある匂いのほうへ歩いてゆく、やはり、昨日来たお客様がこの街にいるらしい、人間だと言っていたが、こういう場所に縁があるのか)
「……だいじょぉぶやろかぁ…」
『うわっ、』
(びっくりしつつ、昨日飲んだ薬の効果が切れたことにしゅんとしてから、台所と思しき場所まで歩き冷蔵庫を開けるとぱぱっと食材を取りだして手際よく料理をしていく)
『ぐるる……』
(台所に向かった少女を、近くの部屋で寝そべり見守る)
『……』
(…相棒が帰るのが遅い、寄り道でもしているのか)
『星星〜!』
(そういえば、と思いついて虎の名を呼ぶ。何食べるんだろこの子)
『…ガウ』
(のそりと起き上がり、少女の方に向かう)
『 クル くるく クルクルクル 』
「 せめて人間の言葉で頼めないかね?」
( 誰か追うものがいたとしてもただのモノ好き。
興味がなければあっちもない、考え方に一定はないので
お互いに…これからやることの割、緩慢な警備に包まれた )
‘ だれか ’ は奇妙な言葉をしゃべる変なとり。
人間くらい大きい 子供を丸呑みにできそうなくちばしのからす
「 ……それで … これが、この街に於いての “ 小怪奇 ” かね?」
( 白衣が視線で水槽を指す とりはそれを上から眺める… )
ホルマリン漬けになった シマウマのような色の子山羊
『…………なんだろう、ほんとに嫌な予感がする……』
『あ、星星!!何食べるの?生肉?』
(自分とィアさんの分のご飯を作り終わり、あとは炊きあがるのを待つだけ…その時間に何を食べるか聞く)
『グァ、』
(少女のといかけに答えることも無く、少女近くを回って後ろにねそべる、どうやら食事をするつもりは無いらしい)
>>197
「……、たてもの」
(匂いはそこにはいっていっている、なるほど、此方に用事があったわけか)
「…ならぁ、ぼくにはかんけいあらへんかぁ」
(そう呟くと、あしをかえし、元の道に戻ろうとする)
『あ、ねぇ知ってる星星、赤子泣けども蓋は開けるなってやつ』
(そのくらいご飯炊いてる時って釜の蓋開けちゃダメなんだよねぇ、とくすくす笑いながら話しかける。ご飯要らないっぽい?とついでに首を傾げながら)
『ぐる…』
(言葉を発さない代わり、喉を鳴らして相槌を返す)
ガチャ…
「にゃーにゃー、かえったでぇ」
(するととびらがひらき、どうやら店主が帰ってきたようだ)
「?、あや、ごはんつくったん?、まだあさはやいんやし、ねとってよかったんにぃ」
(両手にあった荷物をおろし、ふわりとかおるいい匂いに首を傾げる)
『 くるくるクッ 』「 ん?」
( とりが気付く、白衣も遅れて気付く )
『 くるくるクルルくるくるっ 』
『適当なんだけど…』
(と、遠慮がちに差し出すのは美味しそうな炊き込みご飯に、味噌汁、キノコ達の天ぷら……と海恋叶らしいバランスのとれた和食だった)
「じぶんでごはんつくれるなんやえらいやん〜、ええこええこ」
(ぽむぽむと頭を撫でる)
「あ、せやぁ、星星、おいでぇ」
『ぐる』
(相棒が呼びかけると、するりとみことのそばから抜け、相棒のもとへあるく)
「ほい、ごはん」
『ガウ』
(虎はガバッとおおきな口を開く、雅はそのなかになにかをほおりこむ)
『……』
(興味津々、というように覗き込む)
『…ガウッ!』
「うわ、…あや、なぁにぃみこと、ごはんちゅうの星星のぞきこんだりしたらがんめんくわれるでぇ」
(吠える星星をおさえつけ、覗き込む少女に危険を告げる)
『あ、ごめんね………?何食べてるか気になっちゃった』
(ぺこ、と星星にお辞儀をして謝る)
「べつにええねんけどなぁ、星星がくっとんのはなぁ」
「魂」
( 店の前を まち では変わった二人が過ぎて歩く )
「 ……君の気のせいではないのかね? 」
『 クルルクルクル 』
「 まぁ こんな仕事なのだから…気持ちは分かるけれども 」
『 くるくるるクルッ 』
( とり はふるいボウガンを手に持って 白衣はいくつかのノコギリを背負って )
『………魂……………』
(あのふわふわしたやつ?と頭に?を浮かべながら。ふわふわで天ぷらにしたら美味しそうと能天気に考える)
「うん、そう、たましい」
(昔はは生肉とかもくっててんけどなぁ?、と男は笑う)
「…でも、まぁ、これしかくわれへんなってもうたから、」
『魂ってどうやったら取り出せるんだろう……?』
(……とてもブツブツと考え込みながら喋る)
「………」
(物騒なこと考えとるなぁ、と自分を棚に上げ、星星に魂をくわせつつ自分も飯を食べる、が)
「ふぅ、ごちそうさまぁ」
(数分もせず、彼の分の料理が一瞬で消えた、いや、食べたわけだが、)
「ほんじゃ、ぼくまたみせのほうもどるからぁ、ごはんたべたらみことはのんびりしとってなぁ」
(洗いもんは流しにほっとってなぁ、とそのまま部屋を後にし、店に向かう)
「……ん、?」
(店に向かい、外の扉にかけてある札をOPENにひっくり返したとき、知っている人間の匂いと知らない匂いにきがつく)
「……きのうのおきゃくさまぁ、やんなぁ…」
(ちかくにきたのだろうか、街でといいこの店の前といい、何をしに来ているのだろう)
『ご馳走様でした』
(洗い物はほっとくと汚れが取りにくくなるので、と律儀にィアの分まで綺麗に洗い、布巾で水滴をとり元の棚に戻す)
「……んー」
(店の中で品を確認する、いつも買い出しで買うのは、とくに異能が着いているようなものではなく、ただの日用品や専門品だ)
「……ん、きらしとるやん…つくらなあかんなぁ」
(異常性を持つものは、全て店主が作ったものである)
「 ……… ぅーむ 」
( 店の前を右往左往 お手の荷物は紙きれいちまい )
( とり は、いない…探すのを諦めてしまったのだろう )
「 ……… ( しくじった。… 開店時刻程度聞くべきだったな… )」
「…?」
(知っている気配がひとつ…店の前をウロウロ…)
「…あぁ、あのおきゃくさまぁ」
(その気配が誰だったのか気が付き、店の扉を開ける)
「おきゃくさまどないしましたかぁ?」
「 …あぁ、商談と思って聞いてもらいたい事柄があってね… 時間は取れるかね?」
( ぴたり見下ろし やはり覚えやすい見た目の店主を前に、挨拶を忘れてしまった )
「 ……おっ、と… 失礼。… こほん 、おはよう 」
「んふ、おはよぉございますぅ、ええですよぉおはなし、おくにどぉぞ〜」
(挨拶を返すと、扉をさらに開き、奥の客間へと招き入れる)
「 ……何だか君と話しているとニューロンがメルトダウンという物だね 」
( それに続き…鈍い音を立てる )
[ ト'' ]「 ぅ 」
「?はてぇ」
(学はあまりないので少し難しい例えに首を傾げる)
「どないしましたぁ?ぶつけたりでも…?」
(鈍い音に気が付き振り返る)
「 ……何でもない 」
( 少し屈んで奥の間へ入る… )
「?そぉですかぁ」
(本人がいいならいいのだろう、と部屋の奥に座る)
「それでわぁ、ごようけんをおききしますぅ」
( 正座し 一息をつく )
「 ……ふむ、まだ名も聞かない方に任せるような事ではないが…
単刀直入に言えば 私に対してとあるチケットの “ ダフ屋 ” をして欲しい 」
「…だふや、ですかぁ?おきゃくさまのおねがいやったらぁ、そりゃあ、ききますけどぉ」
(そりゃまたどないして?と、首を傾げる)
「 ………ここ、どこ? 」
( 駆け足で路地裏に飛び込んだ一人の少女が息切れをしながら看板の前で立ち止まりこてんと首をかしげる。こんな所あったっけ?なんて記憶を思い出しながらぎゅっと黒いセーラー服の裾を握る。ぐしゃぐしゃになったリボンタイを結び直して此処に入ろうか入らない方がいいが悩みながらおそるおそるドアに触れる )
「!……、おきゃくさまやぁ」
(新しい人の匂いを感じ、ポツリと呟く)
「…ふむ、星星とみことに…あぁ、でもどのみちぼくがおらへんとおねがいきけへんしなぁ」
(顎に袖で隠れた手をあてぶつぶつと考えている)
「 ……っ、 」
( ドアに手を掛けたまま数秒立ち止まったまま、悲痛な表情を浮かべドアから手を放す。何でも屋、復讐代行その他色々と書かれた文字を見つめるものもすっと瑠璃色の瞳を閉じそっとため息をつき、諦めたかのような笑顔を浮かべる。 『 助けて 』なんて誰にも言えるわけもないのに何を頼めばいいというのだろう。 )
「……………」
(ここにたどり着いたのに、扉から手を放した)
「…おむかえしよかねぇ」
(そう、声を零すと同時に、指をパチンと鳴らす、すると店の扉が誰が触るわけでもなく勝手に開く)
ここは何でも屋『雅』
ここにたどり着いた者の願いなら『なんであろうと叶える場所』である
「…おねがいですかぁ?おきゃくさまぁ」
(ペストマスクの下から、にっこりと微笑む口が見えた)
「 ……っ! えっ 」
( 立ち去ろうと再び瞳を閉じ開けた瞬間開いた扉に瑠璃色の瞳を大きく開く。店の光によって照らされた彼女の体には痣や擦り傷がついていた。頬にはまだ切られて新しいであろう傷後が一つ。それに気付いてあわてて頬を抑えて目線を地面に移すも、おねがいと聞かれてその顔をあげる。おねがい、おねがい、何を願えばいいのだろう。そんな事を考えつつも口では言葉を無意識に紡ぎだしていて )
「 ……っ! わたしの、話を……聞いて、欲しい、です! 」
「……もちろんやぁ」
(scullFaceに一礼をして少女の声の方へ向かう)
「とりあえず、ちのにおいがするんやけどぉ、…けがしとる?これのみぃや、なおるからぁ」
(そういって『修復薬』と書かれた小瓶を差し出す)
「 あっ、……ありがとう、ございます… 」
( 差し出された小瓶の中身を飲み、少しずつ治っていく傷に目をみはり。話を聞いてほしいといったものも何を話したらいいのかよく分からず、ころころと小瓶を転がす。もとからそんなに自分の話をするのは得意ではない。ほかの人の話を聞いて相槌を打つ方が得意なのだ。迷惑…だよねなんて思いつつ腕をさする。その行為をしても痛みがないことに少し驚いたように小声でつぶやく )
「 どこも痛くない……、いつぶりだろう 」
「…んふ、」
(ポツリと呟いた少女の声を聞いて、軽く微笑み、その頭に手をのせる)
「ゆっくりかんがえてええよぉ、ぼく、まつのとくいやからぁ、めいわくともちゃうしぃ」
(まるで考えを読み取ったかのように告げ、のせた手で頭を撫でる)
「なんでもやさんにまかせときぃ」
「 …っ、あなたは……私のこと、殴らない、、の? 」
( 頭の上に手を置かれた時体を震わせ目を閉じるも叩く訳でもなく、殴るわけでもない手つきに戸惑いを覚え。ゆっくりでいいと、自分の考えを読み取り頭を撫でてくれるその暖かい感触に思わず泣きそうになるのを堪え震え声で尋ねる。 )
「?なんでぇ?いたいやん」
(微笑みながら首を傾げる、痛いのは嫌だろう、自分だって嫌だ)
「それに、うちにはきみみたいなこぉも、よくくるからねぇ、だいじょぉぶ、みんなおねがいかなえとるから、おきゃくさまのおねがいもちゃあんとかなえるで」
(優しく優しく、恐怖を溶かすように撫でる、ひどくおびえて、それだけ痛かったのだろう)
「だいじょぉぶやで」
「 本当に……いいの?……私みたいな、…出来損ないのお願い、でも? 」
( ぐっと手を血が滲まないように握りしめる。そっと優しく頭を撫でられる慣れない感覚に少しずつ緊張や恐怖は薄れていき。話、どこから話せばいいのどろう。要領の悪い私には分からない。そんな考えだけがぐるぐる周り、口を開くも声にならず。口はよく口にしている言葉を紡ぐ )
「 生きてて、ごめんなさいっ……みんなが思ってるような人になれなくてごめんなさい……迷惑ばかりかけてごめんなさいっ! 」
「……………」
(撫でる手を止めず、考える、全て吐き出させて、全部全部声に出してしまえば、少しは楽になる、今までの経験上、欲望を叶えるためだけにこの店に来る者よりも、自分をおいつめて追い詰めて追い詰めて、それで限界が分からなくなったものがこの店に来る方が多いのだ)
「……………がんばったねぇ」
(だから、わかっている、分からない願いを吐き出すまでの時間が、とても辛いのはわかっている、だがどうか、少しでも楽になればいい)
(ここはなんだって叶えられる、なんにだってなれる場所だ)
『 だからっ……もう、誰も何も期待しないで……殴らないで…出来損ないで…なんにもないのはわかってるから、だから___もう、ころしてよ、楽にさせて、お願いだから 』
( 優秀な両親、兄、姉たちの顔に泥を塗らないように頑張った。要領が悪く頭も普通、特にこれといって秀でた物があるわけじゃない。いつもうじうじして言われたことが素直にできない。そんな私に失望した両親は私を居ないものとして扱った。兄は両親にバレないように日々のストレスのはけ口にした。それでも。こんな私でも皆に褒めてもらうために。 名門校にだって必死に勉強時間を削って合格した。それでも結果は変わらなかった。むしろ日に日にこの家に居場所はなくなった。あぁ、最後に名前を呼んでもらったのはいつだっけ。
ふっと過去を思い出し全てを諦めた笑顔を浮かべると今度こそ、本当の願いを口にする )
「 わたしをころして、ください……、こんな出来損ない、名前も忘れて、今まで育ててくれた家族から逃げ出す、誰の期待にも答えられないこんなわたしが生きてていいわけないから 」
『……生きててもいいと、思いますよ』
(久しぶりに沢山寝た、と無表情で考えると、自身によく似た…いや、真反対であるが故に怒りではなく悲しみに身を焦がす少女に、無責任かもしれないが、つい言葉をかけてしまう。雇われとはいえ私だって何でも屋のひとりだ。それに………)
『あなたはなにも、悪くは無いから』
「…みことぉ」
(おはよう、と声をかける、そして)
「そうやねぇ、もちろん、ほんしんからころしてほしいってねがっとるならぁ、それをかなえるのがなんでもやさんなんやけどぉ…」
(でも、だけど)
「……いきてていいわけない、は、じぶんのねがいとちゃうもんね」
(私事なんですけどもあしたちょっと採用試験なので浮上出来るか微妙です、明後日からは完全復活です、ご報告)
245:雅◆RI:2020/10/16(金) 15:02 (どどどどど緊張した、帰還)
「……星星、おいでぇ」
『 がう』
(相棒に呼ばれ、奥から駆けて相棒の周りをくるりと回る)
「ん、これでうちのこせいぞろいやぁ」
( お疲れ様にございます。…絡む時が分からず、放置してしまいました )
「 ……… 」
( する事も無い時が過ぎるのを知らないまま
おかしな薬と平気な薬の並んだ商品棚とにらめっこ )
(返答来ませんでしたからねぇ、申し訳ないですが◆jEさんが明日も帰って来れれないようでしたら今回のながれは先生のチケットのおねがいの所までリセットしようと思います)
「あ、おきゃくさまぁ、きになるもんありましたらおよびくださいねぇ」
「 …ふぅむ… 」
( 少しばかり 悩ましいようなかおをして )
「 …頼み、という形での商談があるが…
少し長くなる上、まともに店へ頼めるような事でもなくてね… 」
( 右往左往。…の末、けっきょくは )
「 ……それでも良いなら… 時間を取れないだろうか?」
「…はぁい」
(振り向き、すこしマスクを上げながら見える口元が微笑む)
「ここは、おきゃくさまのおねがいをかなえるばしょですのでぇ」
「 …幅の広い売り文句、ね… 」
( 再三のチラシ通り。… に なにも思うことはないけれど )
「んふ、まぁ、じっさいなんでもありますからぁ、おまかせくださぁい」
(な、星星、と相棒に声をかける)
『ぐるる…』
(頭を撫でる相棒に喉を鳴らしながら擦り寄る)
「 ……さて … 頼みたい事というのは…
正確にいうと商売では無いね。… とある チケットの確保、
そしてそれを私が買ったという事にして貰いたい 」
( 懐からチラシを取り出すと “ 猿人族出展 ” と…
広告の殆どを占めるくらいに おおきな美術館のイベントが紹介されていて )
「 要するにダフ屋。…という訳なのだよ 」
「だふや…ふむ、ずいぶんおおきぃいべんとみたいですねぇ…、えぇ、さんかちけっとのにゅうしゅ、にゅうしゅしゃのぎぞうですねぇ?」
(うけたまわりましたぁ、とやわらかくこえをあげる)
( 受けたことの意を示したとき、少しの間驚いた顔をする )
「 ……… このまちには警察が無いのかね?」
( 腕を組んでは、印象的な喋り方を耳にして…
ニューロンの溶けるような感覚を覚えながらも はっきりと全身を見つめる )
「あはぁ、まぁ、ぼくのおみせはねがいがあるひとかぼくと『縁』があるひとしかこれませんのでぇ」
(わるいことしてもばれへんのですぅ、と口元に人差し指を添える)
「あ、ちけっとのほうはすぐにごよういできますけどぉ、ぎぞうのほうはいまからおこなうことになりますのでぇ、すこしおまちくださいねぇ」
「 ……あぁ、頼むよ… 」
( 謎めいて、その上でベールは剥がれない。
詮索の意味は薄きと断じる事は…得策だろうと
似たような経験からそう 思い、壁に背を任せる事にした )
「 ……… …… 」
( ラーメンでも 食べようかな ... まどから差し込むあきの色 )
「〜♪」
(scullFaceの傍から離れ、見えない位置でとある箱から紙切れを取り出す)
「、…いやぁ、ぼくってけっこうめぐまれとるよなぁ」
(それは彼女が求めていた、チケット、それも正真正銘の)
「そもそもいくつもりなかったけどぉ、…んふ、きぶんてんかんにでもいけばよかったかもしれへんねぇ」
(なんて、言っても無駄なのことくらいわかっている)
「…さぁて、がんばりましょねぇ」
「おまたせしましたぁ〜」
(数分後、のんびりとした声を店内にひびかせ、scullFaceのもとへとぱたぱたと駆け寄る)
「こちらがちけっとですぅ、おきゃくさまめいきになっておりますのでぇ、ごかくにんおねがいしますぅ」
(ぴらりと彼女が求めた通りのチケットを差し出す)
「 どうも 」
( 簡単な返事。そして感嘆の出来を見て
表情は氷にように動かなくても 心の中で舌を巻く )
「 ……ふむ 何でも屋、の … 看板に嘘はない 、か …
さて 幾らの心付けが必要となっただろうか?」
「おすきにぃ、なんでもやですのでぇ」
(金目のものは好きだ、が、べつにおかねそのものが欲しい訳でもない、それに)
「ぼくがほしいのは『ご縁』ですからぁ…」
『……だふ………や??』
(なんだろ……と頭を傾けて)
「!…うーん、みことはしらんでええかなぁ、あんまりええこととちゃうし」
(ぽんぽんと頭を撫でてやる)
「ま、なんでもやさんやし、ぼくがことわるりゆうもないし、いろいろあるんやぁ」
『………手伝いたい』
(わたしだって、と少し口をとがらせて)
「…うぅん…、さすがになぁ、こういうことはぼくがやるよぉ、みことがおとなになったとき、こういうのでかせげるんやっておもわれてもこまるし…」
(アルバイトさんやしなぁ、と困ったように声をかける)
『……お、とな』
(なれるのかなぁ、と首を傾げて。というか、)
『大人ってどうやってなるの?』
「………、…………」
(少女の疑問を聞いて、撫でていた手を止める)
「………、まぁ、じかんがたてばなれるよぉ、みこと」
(……………………………時間が経てば、なんて、なんど、自分がかんがえたことだろうか)
(いや暗いのはやめよう、性にあわない、過去など捨ててしまったのだから、何を着にする必要もない)
『おとなになったらね、ィアとけっこんするの!!』
(結婚、とかよく分からないけれど、ずっと一緒の証だった気がする)
「……………は?」
(ぱちくりとめをみひらく、全く予想外の方向から殴られたような感覚、え?このこいまなんていった?????)
「…え、えぇとぉ、ま、まだその、け、けっこんとか、えっと、そ、そういうのは、…は、はやいんとちゃうかなぁって…お、おもうん、やけどぉ…」
(よそうがいすぎて語尾が小さくなっていく、子供特有のあれだろう?父親と結婚するとかそう言うべたなはなしだろうしってる、そうだといってくれ)
『けっこんしたらね〜こどもいっぱいほしい!!!』
(と、小さな手を大きく広げて…まぁ6、7さいのしょうじょの可愛らしい妄想だと受け取れもするが…)
「」
(ふらりと片手で頭を押え、倒れそうになるのを根性で耐える)
「……………」
(おかしい、おかしい、どうしてこんなにも好意を持たれているのだろうか、正直彼女のことは妹、もしくは子供のように思っていたのだ、なのにおかしい、おかしい)
「…………」
「あ、」
(そして、思い出す)
『────ィアちゃん』
(ぞわりと、全身の毛が逆立つような感覚を『思い出す』)
(おもいだすな、おもいだすな、おもいだすな、おもいだすな)
(あれは好意などではない、あれは善意なのではない、あれは)
(あれはただの、悪夢だ)
「っ、」
(冷や汗が出るのがわかる、久しく忘れていた、もう切り捨てたつもりだった、なのに、なのに)
(あいつはまだ、僕の中に居座るのか)
「…………………もうしわけありません、おきゃくさま、しょうしょう、せきをはずします」
(はやくひとりになろう、わすれてしまおう、こんなこと)
『………?』
(おかしい。喜んでくれるはずだったのに。いつも私は空回りする。どう頑張ろうと私は、 …それならいっそ)
(ちら、と見た視線の先に包丁。思い出される惨劇。自分で作りだした肉塊たち。そうだ、ぬるま湯に浸かっていて忘れていた。私の本当の願いは、)
『……………私は、生きてちゃダメなんだ』
『ガウ!!!』
(間違えたことを考える少女にむかい、これまでに無い大きさで吠える)
『ぐるるる…』
(その場から少女を動かさないよう、その大きなからだで少女の周囲を回る)
『………通して』
(今までになく冷たい声と瞳。いつしか明かりが点っていた瞳はまた漆黒を映し、まるで静かな新月の夜のような目を瞬かせ、星星に命令を下す)
「…っ…」
(後ろの様子も気にせず、自分の部屋へと駆け出す、すぐに部屋に飛び込み、鍵を後ろ手に閉める)
「〜は、…っは…」
(荒くなる息を押え、扉にもたれ掛かる)
『ィアちゃん』
「っ、うるっさいねんっ!!!!」
(その声をやめろ、その声をおもいだすな!)
(声を荒らげる、かき消すように)
(おちつこう、はやく、)
(はやくおちついて、はやく、店にいるふたりに謝らなければ)
『ぐるるる…』
(少女がかなう相手ではない、そこにいるのは猛獣である、)
(死なせる訳には行かない、ほおっておいたら、相棒はまた泣くことになる)
(己の不甲斐なさに、己の無能さに)
(少女をうしなって、今1番気づつくのは、自分の相棒だ)
(傷つくです、誤字)
279:雅◆RI:2020/10/16(金) 21:16 「…………」
(懐から、小瓶をひとつ取り出す)
『忘却』
(そう書かれた小瓶をには、少量の液体が入っている)
「っ、!」
(それを飲み干す)
(わすれよう、わすれよう)
(これでいつも通りだ)
「───?」
(あれ、なんで部屋におるんやろ、さっきまでおきゃくさまと商談中やったんやけどなぁ)
「!?しょうだんちゅうやん!??」
(なんでぬけだしているんだ!?早く戻ろう!!)
(そう思って、自分が鍵をかけたことを忘れたしまった扉を不思議に思いながら、また、店へと駆け出した)
『……………あたしは要らない、必要なんかない』
(どこにいったって、何をしたって)
『…………ねぇ、通して、星星』
(いつの間にか溢れ出した涙を止める術も知らずに)
「っはー!!!!!?もうしわけありませんおきゃくさまぁっ!!」
(店内の様子など「覚えておらず」、焦りまくった状態で店内に入り込む)
「…?あれ、みこと、星星、なにしとんのぉ?」
(そして、2人の先に包丁があるのに気がつく)
「!わーわー、あぶない、なんでこんなとこおいてんねやろ」
(そうして攻防している2人を他所に、その包丁を手に取りしまい込む)
「って!?みこと?なんでないとんの!?」
(そして振り向いてようやく、少女の方から涙の匂いがしている事に気がつく)
『…ぐる…』
「わーわー、どないしたん!?どっかいたいん?」
(すぐに少女に駆け寄って地面に膝をつき、自分の袖で涙を拭う)
『…ィアに嫌われたぁ』
(涙を拭われたことで何かが壊れたのか、とめどなく涙が溢れて止まらず)
「!?!?!?きらってないで!?!?!?」
(なんで!?!と全力で疑問符を浮かべる)
「あー、ご、ごめんなぁっ、なかんといてぇ…」
(訳が分からないが、ときかく泣き続ける少女を抱きしめ、背中と頭を撫でてやる)
「ごめんなぁ」
『…ひぐっ、あたしが要らない子だから、ダメな子だから……死ななきゃいけないの………』
(ぐす、ぐす、と鼻をすすりながら)
「??????」
(いったいどうしてそうなったのか、忘れてしまっている彼にはわからない、が)
「いらんくないよぉ、みことは、なんでしななあかんのぉ…?」
(撫でることはとめず、そのまま言葉を紡ぐ)
「ぼくは、みことといっしょにおってたのしいよぉ」
『…たのしい?ほんと?』
(少し機嫌が治ったようで目を擦りながら……しかし少女に刻まれた…"結婚"という言葉の恐怖は消えずに)
「たのしいよぉ、みことがきてからいっつもにぎやかやし…」
(落ち着いてきた少女を見て優しく頭をぽんぽんとたたく)
「やから、いらないこやなんていわんでぇ、ぼくがかなしくなってまう…」
『…ごめん、なさい』
(目が見えない彼には分からない明らかな変化…いや、その圧倒的な存在感は分かるかもしれない、体の端から侵食し始める呪詛の文字)
『!ぐるる…!』
(目の見えない彼の代わりに、少女の変化に気づいたものが1人、そして)
「?星星、な、にっ」
(そして、素手で少女に触れたかれも、その異質性の気配に気がついた)
「っみこと!」
「っ星星!じゅそや!あれもってきて!」
『がうっ!!』
(相棒の声を聞き、すぐに駆け出す)
「っみこと!みこと!!きこえとる!?」
『あたしは要らないあたしは要らないあたしは要らないあたしは要らないあたしは要らないあたしは要らない…………』
(ブツブツと唱える彼女は異質で………もはや元の人影はなく)
「……くそ、もうきこえてへんか…」
(少女から手を離す、これ以上近づけばこちらも呪詛に汚染されるだろう)
「……みせのなかは、こまるなぁ」
(おきゃくさまもいるのだ、あらごとはなるべくさけたいものだが)
「…うまくいくとええけど」
『…………"ごめんなさい"………あたしは要らないあたしは………』
(薄れる意識の中で、困っているィアを見て……微かに動く唇で謝罪をする。あたしはやっぱり……あしで、まとい…………)
『ガウ!!!』
「!…ん、星星、ありがとぉ、…ほんじゃ」
(相棒が持ってきたものを受け取る、それは──黒い、革の手袋)
(それを手にまとい、するりと相棒の背を撫でる)
「…ちゃっちゃとかたずけるで、星星」
『ガルル…』
「…じゃ、星星、ふぉろーよろしゅう」
(そう告げると、たんっと床を蹴り、少女の側へ瞬きのうちに移動する)
「…きこえとる〜?みこと」
(いまたすけるからな、とつげ、少女の肌に手袋で包まれた手を伸ばす)
『………私は要らない……"ごめんなさい……助けて"私は要らない…………』
「……『喰らえ』」
(ずるりと、触れた場所にあった呪詛が、手袋に吸い込まれる)
(彼が着けている手袋は、呪具のひとつ、何でも屋と言うだけあって、どんなものだってここにはある)
「あーあ、くろくなってまう、『あんなにまっしろやったんになぁ』」
(その手袋の色は漆黒、それをよくみると、文字が蠢いているのがわかる)
(それらはすべて、吸い込んできた呪詛、触れることで呪詛を食らう、それがこの呪具)
『ぁっ……』
(は、とした顔をしたあと…とても青い顔をして、)
『ごめん………なさい』
(深い夜の瞳を閉じて意識を手放す)
「…『喰らえ』」
(意識を手放す少女を支え、さらにそのからだを蝕む呪詛に触れる)
(ズルズルと吸い込まれるそれにより、手袋はさらに黒さを増してゆく、そして)
「………」
(顔にも出さない、こえにもださない、だがそれは彼の指先を壊していく)
(誰も気がつくことは無い、だれも、少女も、長年連れ添った相棒さえも)
「…だいじょぉぶ、つぎめざめたら、また、いつもどおりや」
(そんな優しい声をかけ、呪詛を喰らい続ける)
「……ふぅ、」
(呪詛を全て喰らい尽くし、意識のない少女を座敷に寝かせる)
「…、ちょっとごめんな、みこと」
(そして少女の口に、ひとつ薬を飲ませる、『呪詛返し』、どこぞの誰かは分からないが、この呪詛の量は異常であった)
「……………もうだいじょぉぶやからねぇ」
「………………」
誰もが寝静まったであろう夜、意識がないままの少女を寝床へ運び直し、星星を傍に布団を敷いてねかせてやった
起こさないように襖を閉め、そのまま店の外にまで出る
「…………」
そして、黒く染った手袋を剥ぎ、自分の手をみる
指の先から第一関節まで、黒く染っているそれは、只人であれば泣き喚く程の痛みを放っている
(…やっぱり、壊死しとる…でも、前よりはマシや…)
この手袋を使ったのは、これが初めてではなかった
何度も使った、その度に、己の力で『戻して』いた
何度も壊れる手先に、己の目の代わりに発達してしまった視覚を除いた4つの感覚のせいで、むしろ人より酷く強く感じるそれは、痛くて痛くてたまらない
でも
「だいじょぉぶ、ぼくは、だいじょぉぶやぁ」
己の手を握り、『戻れ』と念じながら、自分に言い聞かせるように唱える
夜は寒い、さっさと戻して、早く寝よう
『…………んぅ』
(長い眠りから覚める。しかし何か…悪夢を見ていた気がする。確か……姉が昔、私を呪っていたような……………)
『あれ、ィアさん…は……?』
「…ん、よし、」
(いつも通りに『戻った』己の手をみて、よし、と頷き、再び店の中にはいる)
「…さむ…」
(夜は冷え込むなぁ、と考えながら、入口の真正面にある店主の席に腰掛ける)
「……、ふぅ」
(今日はここで寝てしまおう、どうせ明日も早いのだから)
『…ィアさん』
(おかえりなさい、と呟く。今日はなんだか一人で寝るには寂しすぎる日だ。私の気持ちは消せばいい。…今はただ、彼の優しさに甘えたい)
「…んぅ、……?あぁ、みことかぁ、どないしたん…?」
(ただいまぁと、半分寝かけながら少女に声をかける)
「きょうそとさむいねぇ、へやんなかおらんとかぜひくよぉ…?」
『…あ、あの、一緒に……ねても、いいですか……?』
(そこまで小さい声でつぶやくと…やっぱりなんでも、と首を振って)
「!……んふ、ええよぉ、おいで、星星もいっしょにねらそ、あいつおったらあったかいねん」
(少し驚くがすぐに了承し、立ち上がる)
「ねむいやろ、ほら、ねとってええよ」
(少女に向かって両手を広げ、抱き上げる体勢をとる)
『…!!っ、ありがとう、ございます……』
(受け入れて貰えた幸せと、彼に触れる恥ずかしさから頬を紅潮させ……そっと腕の中で丸まる)
「おーしゃおしゃおしゃ、ねんねんころり〜」
(そのまま抱き上げて、うろ覚えの子守り唄を歌いながら相棒がいる寝床へ一定のリズムで背中を叩きながら運ぶ)
「…星星〜、」
『…ぐるるぅ…』
「ん、おまえもおいでぇ、いっしょにねよ」
『………ん…………』
(子供扱いにほんの少しだけ眉を寄せて…けれど子供には変わりがないので諦めて受け入れ、目を閉じる。ふわふわとした星星の毛並みが少女に安寧をもたらし、眠りへといざなう)
「…おし」
『ぐる…』
「んー?あぁ、おまえもねててええよぉ星星、ぼくもすぐねるからぁ」
『がる…』
(相棒の声を聞き、少女を包むように眠る)
「……、おやすみぃ」
「…………あ、」
(ふと声を漏らし、己が着けているペストマスクの紐を解く)
「…ふぅ、…さすがに、たにんがおるんやったら、はずさんとなぁ」
(そのままマスクをはずし、素顔を晒す、窓から差し込む月明かりに照らされ、誰もが目を奪われる光景だ)
「……、」
(ぺたりと己の顔を撫でる)
「……はぁ」
(ため息をひとつ着いて布団に潜る)
早く寝よう
…ぅ…………………がぅ…………………………
『ガウっ!!!』
「!!!!」
(相棒の声にびくりと体を震わせて目を覚ます)
『ぐるる…』
「え、あ、あぁ、もうあさなん…?ありがと、しんしん…」
(珍しく長くまで寝てしまった、いっていつも3時起きだったのが6時に目を覚ました、という、一般的にはまだ早い時間なのだが)
「…かいだし、は、まぁええかぁ、あんまなくなってへんし…」
(寝起きであるため口が回らないまま、いつも以上に舌っ足らずで話している、ほとんど頭も動いてはいない)
(__幸せとは、とつぜんにして終わりを告げる。崩れ落ちるそれに、儚いからこそ人は縋り付く。)
「貴方だけが幸せになるなんて許さない」
(この少女の幸せもまた、崩壊する。呪い、それもこの世を呪った姉からのもの。部屋に微かに勾玉が割れる音が響く。)
「貴方なんて…溶けてしまえばいいのよ」
(___世界には、"奇病"が存在する。あるものは体が木のようになったり、あるものは象のように皮膚が伸びたり。
そして幼い少女は、他の誰でもない姉のせいで【宝石病】を患ったのであった。)
【宝石病】
心臓、脳を栄養源に蝕む病。
患者が死んだ時、血液や肉がサラサラと溶け水になり、心臓が宝石になるのが特徴。
痛みなどは特になく、末期になるまで気づかないことが多い
『おはようございます……』
(星星の声にびっくりして起きる。ぺこ、と挨拶をして重くなかったか尋ねる)
「おはよぉ…」
(素顔のままで挨拶を返す、寝ぼけているせいで自分が素顔を晒していることにすらきがついていない)
「…みせ、みせ、あけてきてぇしんしん」
『ガウ…』
(動くのが億劫で、相棒に開店の準備を頼む)
「おもくないけどぉ……むしろかるすぎ…まってめしつくるわぁ…」
(のそのそと結局起き上がり、台所へ歩き出す)
「まっとってねぇ…」
(ほぼ寝かけだが手元は的確で、するすると料理ができているのがわかる)
『………おかお、きれい…………』
(こっちも寝ぼけていて…とても綺麗なその顔とその唇に唇を落として…………また寝息を立て始める)
(…??????)
(脳が覚醒していないせいで自分が何をされたか全くもってわかっていない、が)
「……………みことぉ」
(なにか、違和感を感じる)
「みことぉ…?おきてぇ…」
(違和感、『なんだか冷たかった』、それこそ、石のように、水のように)
(星星と共に眠って、あそこまで冷たいことは無いだろう、おかしい)
「……………」
(少女に触れた、そして気がついた)
(呪い、呪詛に近いが、これは別物だ)
「…みことぉ、いしきある?、おきれる?」
(そう理解した瞬間、ばちりと意識を覚醒させ、優しく、優しく声をかける)
『…………?どーしました………?』
(めを擦りながらまた起きて…何かよく分からない不安で胸がざわめいて)
「…んー、みことぉ、いわかんある?あるんやったら、ぜんぶいうて?」
(少女の前に座り、問いかける)
(呪いである、ということは感覚でわかるのだが、なにせそういうのは専門ではない、常連客にいたりもするが、都合よく来てくれる訳でもない)
『………?特には』
(ただ、とほんの少しの違和感、心臓が、あまり動いていないような)
「『ぜんぶ』、ちゃんというてね?」
(しんでまうかもしれへんよ?と、サラリととんでもないことを告げる)
「……んー、やっぱりだれかおるよねぇ、みことのこと『みとる』やつ、これはだれなんやろなぁ」
(呪いの根源、少女の姉、さすがに細かいところまでは分からないが、なんとなく『誰かいる』ことはわかる)
(名前〜!!!!!!!無視でお願いします!!!)
329:海恋叶◆Uk:2020/10/18(日) 21:22
『…………あ、多分』
(見てるなら…と勾玉を持ってこようとして気づく。空色だったそれがどす黒く染まり、真ん中から割れていることに。)
『………おばあちゃんじゃ、ない…………?』
(脳裏に浮かぶは、散々私を呪っていた)
『おねえ、ちゃん……?』
(あたしがよくやるやつ〜w大丈夫ですよ(`・ω・´)ゞ)
331:雅◆RI:2020/10/18(日) 21:24 「…おねぇちゃん、ねぇ」
(呪いの根源はそれか、と少女が触れる前に、ひび割れた勾玉を掴む)
「…うへ、さいしょよりぞわぞわする…」
(あざっす…(´;ω;`))
333:海恋叶◆Uk:2020/10/18(日) 21:28
『………??』
『おねぇちゃんって、だれだっけ』
(脳が蝕まれていく。奇麗な宝石。それは命の宝石。どんどんと進行していく違和感)
「…ふむ」
(とりあえず、応急処置をしておこう)
「…みことぉ?ちょっとごめんねぇ」
(そう告げると、少女の額に指を当てる)
「『戻れ』」
(ぐるんっ、と少女の体の中の時を戻そうと、声を放つ)
(元に戻す、元に戻す、呪いが進行する前まで、元に戻そう)
『………おかしい』
(心臓が、おかしかった、と首を振る。体内に石があるような、と)
「…ん、心臓やね、…星星!!!」
『ガウ!!!』
「おっし、はやいな、ちょっとみことのそばおって、たぶんきびょうのどれかや、とりあえずぜんぶくすりもってくるもってくる」
(相棒にその場を任せ、駆け出す)
『…君誰?』
(かっこいいねぇ、と星星をなでる)
『ガウ…』
「よっ」
(小瓶を両手に複数もち、足で襖を開ける)
「はぁいおまたせぇ、みことぉ?ぼくのことまだわかるぅ?」
[ ガラ ガラ ガラ ]
「 …… ( 手こずった。)」
( 見る者 多くの視界が黒に染まる真夜中、自然の暗闇
…… その中を小さく、車輪の音? を漏らしながら行く影有り )
「 …… …… やれやれ … まさか顔も含めてチケットとはね… 」
『………あ、ちょっとそこの〜!!!!』
(scullFaceの後ろから、大声を出して呼ぶ声)
『なぁなぁ?お前さんニンゲン?ニンゲンだよねぇ!聞きたいことがあるんだけど!』
「 ……… あぁ 何か 」
( 素早く振り向く… のを、途中で止め
横向きに背後の声と対面する )
[ チ ]「 ……… 」
( 向きの関係上… 相手から見えない左手にハジキを忍ばせて )
『…?…まぁいいや、この辺にさぁ、ィアって子、しらない?何でも屋とかいうのやってるらしいんだけどさぁ、あの子、俺と『縁』を結んでくれなかったから、見つかんなくて』
『お前さん、ィアに会ったことあるだろ?』
「 ………このまちにはプライバシーと呼べるものすら無いのかね?」
( 一旦、は胸をなで下ろすも … 明らかと言っても過言はない
‘ その人物に対しての面倒 ’ に近いものを感じ、ある部分については…
“ YES ”を しかし大多数の部分に対しては “ NO ” を示す )
「さぁ?プライバシーとか、俺に言われても」
(心底どうでも良さそうに肩をあげる)
「そんで?ィアちゃんどこにいるか教えてよ〜、また『逃げられる』とこまるんだって」
(困った風に頭をかく)
「 …その程度すら知らないで私に話し掛けないで貰いたい、悪いが失礼する 」
( 増していく疑念… しかしそれ以上に、決定的な ‘ 外的存在 ’の。
… そして過去にあった、理由ありきの存在が故の行動を感じて…
何れにせよ情報も足りなければ思考、判断の材料も足りない )
( …故に 時間を伸ばすことにはしたが… )
「 ………… 」
『…………はぁ、ニンゲンってめんどくさいな』
(求めていたものと違う返答、態度に、へらへらとしていた表情を消し、ぽつりと呟く)
『ィアちゃんとの『縁』の匂いがするニンゲンを、俺が逃がすわけないでしょ』
(ずるりと、男の影が揺らめく)
( 矢張り と内心のため息を深める )
「 ……問答は… これ以上無用かね? 」
『ィアちゃんの居場所おしえてよ、知らなくて困ってるから聞いてるのに、ニンゲンってみんなこんなんなの?困っちゃうなぁ』
(ずるりと影が揺らめく、そして浮かび上がる、蛇に似たそれは目の前のニンゲンを囲むように伸びていく)
「 ………… 」
( 懐にあるものを握り締め… 地面にバラ撒く!)
[ ぼふんっ ]
( 自身からかなりの範囲、周囲を煙が覆った。
… 効果は期待できないが 一応催涙ガスであり… )
「 …… ( 蛇、か )」
( 自身はガスマスク …の前に、“ 氷 ” を多く飲み込み
体温を出来うる限りは下げる。… 後は止まる暇もない )
[ タ''っ ]
( 売人への言い訳を考えながら荷物を放棄
…囲み切られないうちに合間から包囲を抜け出そうと駆け出す )
『む、へぇ、器用なニンゲンやねぇ、逃げるつもりなん?』
(催涙ガスに包まれる中、そこから声が聞こえてくる)
『でもだぁめ、答えてくれたら無傷で返してあげるけど、言わないんだったら仕方ないよねぇ』
(そしてその煙の中から、ボッ!!とふたつの蛇のような影が先程からは考えられないスピードで飛び出す)
「 ……( まぁ、蛇なら素早い が… )」
( 突然素早くなる蛇… なら慣れたもの
前転する事で 白衣を一部、むしり取られる代わりに回避する )
[ ホ''ンッ ホ''ンッ ホ''ンッ ]
( かと言って噛まれれば何があるか分からない。
…それに蛇ならまきつくだろう、 そうなれば…
しかし思考する間も無い 火炎壺をばら撒きながら走る )
『お、いいねぇ、いい動きだ、じゃあこうしようか』
(そう告げると蛇を追いかけさせたまま)
パチン
(指を鳴らすと、こんどは虎のような影があらわれる)
『いっておいで、殺したらダメだよ』
「 ……… !! 」
( “ 群れる四足歩行の肉食 ” には嫌な思い出しかない…!
瞬時に振り向き、折り畳んでいたボウガンに小さなボルトを装填 )
「 しつこいっ…!! 」
( 虎が接近する前に… 蛇の頭に向けて数発を発射。
不定形故に仕留められるのか定かでないが 緩和無しでは逃げ切れない
ボルトが切れるや、惜しむ間も無くボウガンを捨てて走る 走る )
『!あーあ、打たれちゃった、もー、ィアちゃんの場所教えてくれるだけだってのになんでそう頑なに逃げるかなぁ、なんか理由でもあん、の!』
(打たれた途端その場所から影が崩れる、が、ギギギと腕を後ろにひき、勢いをつけてその腕を前に出すと、また失速した蛇が元に戻る)
「 ……… !! 」
( …簡単に行かないのは分かってはいたが、即座は流石に驚いた
ならば と今度は … 走りながら、周囲に油をばら撒く… )
「 …… ( 頼むぞ…!)」
( ある程度進んだ段階で … 火炎壺を落とす。
瞬間着火!自分から背後は火の海となって蛇や虎を迎え撃った!)
『、へぇ、火か』
(すると、燃え上がる周囲の火の明るさにより、己の影が薄まり、形を保てなくなっていく)
『あーあー、俺の影、かわいそー、久しぶりに遊べたのにねぇ』
「 ………!!」
( 火は視界を遮り 更には虎蛇までもを滅してくれた…
だが、それでも望みは薄いのは目に見えている。)
( かなりの距離まで走って来ると 裏路地の影に入り込む )
「 …… っはぁ…… 」
( 一息をつき 使用した道具の数々、そして置いてきた荷物を思い出す… )
「 ……… ( いやはや … 手酷い損だ )」
( そんな事を先程の出来事と関連づけるのを最後、売人への言い訳を考え始めた )
『……自分から、『影に入っちゃうんだ』』
(ずぷんっ、と音が響く)
『ねーえ、そろそろ教えてくれてもいいんじゃない?なんでそんなに頑なに答えないの?ィアちゃんに口止めされてた訳でもないんでしょ〜?』
「 !!! 」
( やられた。と身を翻して散弾銃を突き付ける )
「 …さぁね、君の事が気に入らないのが理由にでもなるか 」
『…気に入らないの?なんで?』
(散弾銃を突きつけられながら、心底分からないという顔をする)
『というか、気に入らないだけで、ボロボロになってまでィアちゃんのこと話さないのはおかしいとおもうけど、他人でしょ?あの子とお前さん』
「 ……そういう態度だよ。… 理解しないその態度が1番嫌いで… ねっ!」
[ ス''タ''ァンッ ]
( 牽制すら怪しいが引き金を前触れなく引いて放ち
裏路地から転がり出、そのまま駆け出す… 理解されない事をこれ以上言っても仕方無い )
『…はぁ、理解してあげようと聞いてるのに…分からない子だなぁ』
(うち放たれた攻撃を、影で飲み込む、また、追いかけようとした時)
『──あ』
(見つけた)
男の目線の先には、ひとつの張り紙
【何でも屋】
『…はは、やっぱり追いかけてよかった、そっかぁ、縁がある子の所にもあらわれるんだっけ?』
『ありがとねーニンゲン、ようやく見つけたよ!もしかして案内してくれたのかな?』
(にっこりと微笑んで駆ける彼女に礼を叫ぶ)
『ま、今日は一旦これで切りあげかな、…じゃあ…』
『今度こそ、迎えに行くからね、ィアちゃん』
「 ………… 」
( …時は不運に傾いた事を後ろから聞こえる声が示す… )
( 建物の上に駆け上がり、気配を隠す布を被る。
そのまま、影の男を眺める事にした … 毒は皿まで )
『〜♪』
(壁に貼ってあるチラシを剥がし、影に何かを埋め込む)
(ずぷんとそれは影に飲み込まれ、機嫌良さそうに男は笑った)
『ィアちゃん、げんきかなぁ、可愛いお目目、ちゃぁんと俺が『持ってる』から、はやく迎えに行くからねぇ』
(そう呟きながら地面に己の額に描かれた紋様を描く)
(それが薄く光ったと思ったら、男の姿は消えていた)
(キャラデザ近日中に出します)
368:雅◆RI:2020/10/19(月) 00:41(今日は落ちます、また明日)
369:海恋叶◆Uk:2020/10/19(月) 18:16
『……あ』
(彼女は本来普通の人だ。戻す、と言う荒療治に少し気を失ってしまっていた)
「あら、きぃうしなってもうて…どのくすりがあうかためさなあかんのやけど…まぁ、しゃあないか」
(慣れないことをさせてしまった、奇病の薬であろうと取り揃えてあるから、そこまで心配はいらないが、その前に…)
「…おねぇちゃん、やっけ、」
(根源を、絶たねば)
『……で、も………あたしが悪いから、とけてもいいんです』
(それがお姉ちゃんの頼みなら、と齢6、7の少女からはおそらく出せないような儚く散りそうな笑みを浮かべて)
「…ほんとにいうてんの?それ」
(そんな少女を覗き込み、問いかける)
「おねえちゃんがどうとか、しなんとあかんから、とか、そういうのじゃなくて、ぼくはおまえのおねがいしかきけへんよ」
(ほんとに、しにたいん?)
『……あたしの意見…………?』
(意見……出したことないから……と目を泳がせて)
「だしたことなくてもいまいうて、やないとほんまにとけるまでほったらかしてまうよ?それがねがいやっていうなら、ぼくはほんとにそれをかなえんとあかんくなる」
「ぼくは、みことがのぞまずしぬのはいやや」
『………死ぬのは、怖いよぉ………』
(ぽろ、と一筋の涙を流す。死んだ瞳は涙で星空のように光り…)
「ん、わかったぁ『おきゃくさま』おねがい、うけたまわりましたぁ」
(さきほど、とける、という言葉を聞いて、ひとつの奇病に思い当たった)
(『宝石病』)
(そう書かれた小瓶をあけ、少女の口に流し込む)
【許さない】【許さない】【許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない】
(飲ませようとしたその瞬間、怨念に満ちた地を這うような女の声が響き渡る。刹那、少女の白目が黒く変わり、藍色の目は紅くなり目から血が流れ出す。爪は伸び牙は変形する。
”憑依”…普通ならば難しいそれは、この不思議な場所のエネルギーと親族である適合性、そして溢れんばかりの怨念によってその力を増大させたのであった)
「…うわ…」
(やはり出てきたか、まぁ、このまま上手くいくとは思っていなかったが…)
「きみがれいの、おねぇちゃん、かな?」
【この子がいなければ私は…………!!!!!】
(憎しみ、憎しみ、憎しみ。行き場のない憎しみはいつか妹に。
ごめんね、ごめんね、ごめんね…………
死んでね)
(少女…であり少女ではないそれが、自分の首に手を回す)
「あー、だめやだめや、それはあかんよ」
(とん、と、首を絞めようとする手を掴む)
「おねがいされてるんや、しなすわけにはいかへんなぁ」
【なんでよ…!!死なせて!!!じゃないと私は……!!!】
(一生この子を苦しませてしまう)
(ぶわ、と黒い怨念が辺りを竜巻のように吹き荒れる。
ときたま聞こえる号哭は、怒りにも悲しみにも聞こえて)
「…あや?もしかしておねぇやん、ほんまにうらんどるわけやないんかな」
(せやったら)
「──『おきゃくさま』、あなたのおのぞみはなんでしょう」
【…………】
【……………………】
【……………………………】
【この子を、私から解放してあげて】
「じょうぶつでも、いきかえりでも、ぼくがかなえてしんぜましょう」
「いもうとさまをすくったまま、あなたもすくってしんぜましょう」
___穏やかというか … 変わらない天気のした
( 今日の表通りを浮かない顔で あるく白衣のひとがひとり )
「 …… やれやれ … ( 損した、損した… )」
( 手持ちもあまりない。情報もない … 最近はよく損してばっかり )
「うけたまわりましたおきゃくさま、では」
(ぐっと掴んでいた手を引く)
「しつれいいたします」
(バリッッ!!と、そこから、みこととはちがう、少し大人びた少女を引き抜く)
【〜っ…!?】
(咄嗟に引き抜かれ慌てる少女は、どことなく幼い、しかし大人びたミステリアスな魅力を持つ少女であった)
「んふ、いらっしゃいませおきゃくさまぁ、さておねがい、ほかにもありますかぁ?」
(なんだって叶えよう、生き返りでも、成仏でも、転生でも、どんな事でもなんだろうと)
【………この子を、どうか幸せにしてください】
(ぺこ、と頭を下げる。一瞬、くしゃっと顔を歪ませ、そして幸せそうな笑みを浮かべ海恋叶を撫でると…ぽわ、と光の玉となり天へ吸い込まれていく)
「……はぁい、うけたまわりましたぁ」
(想像していたよりも健気な願いに少し驚くが、すぐに了承する)
「…さて、だいじょぉぶかしらぁ、みことぉ」
『………がは、ひゅ、』
(おかしい、心臓が動かない、肺がなにか硬いものに当たっていたい、いたい、いたい、いきができない、しぬ…………)
「……みことぉ、ちょっとがまんしてな」
(そういうと、少女の胸の中心に手を当てる)
「…『───』」
(何かを唱える、すると、『戻す』時のように、周りがふわりと青い光がまう)
『っあ、はぁ、はぁ、………』
(息が戻ってくる。生きてる、生きてるのだ)
『おね、ちゃ、は………??』
「…んー、みことのことおねがいしますぅ、って、おかえりなはったよ」
(ぽん、と少女の頭に手を置く)
「だいじょぉぶ、おねえちゃん、幸せそうやったで」
『…よかったぁ』
(なんだかんだいって、お姉ちゃん優しいから、と確信めいた声で言う。どこか誇らしげな姿は、信頼の証で)
( 屋根の上に立ち、夜闇に揺れるひとつに束ねた藍色の髪をそっと抑え、桜の描かれた帽を深く被り直す。ぱたぱたとはためく隊服はそのまま団子を口に加え街を見下ろす。すぅっと紺紫色の瞳を細め手のひらにある銭を数えため息をつき、ぐぅっと伸びをし、女性にしては低く男性にしては高い声で少し憂いを含んだ声で呟く )
「 ……見廻り隊は解散、このままじゃ無一文だね、はてさてどうしたものか 」
( とんと屋根の上からおり、懐から今度は饅頭を取り出し口に含む。もぐもぐと咀嚼をしながら考えを巡らす。人は斬れないが体術は人並みかそれ以上は心得ている。用心棒でもできたらいいのだが…、果たして女の用心棒を雇ってくれる場所などあるのか。そんな考えを巡らせながら行き着いた路地の先にあった『 便利屋 』と書かれた張り紙をみて小さく首を傾げた後数秒考えこみ、少し口許をあげてその扉を開ける。 )
「んふ、ほんじゃ、みことはきょうはおやすみなぁ、あんせいにしとき」
398:雅◆RI:2020/10/19(月) 19:59 「!、みことぉ、ちょっとまっとってな」
(店から扉が開く音が聞こえ、少女に一声かけて店に向かう)
「いらっしゃいませぇ、おきゃくさまぁ、なにをおのぞみでしょぉかぁ」
(ペストマスクをつけ直し、入ってきた人に声をかける)
『……』
(ふらふらする足取りを踏ん張って耐えて…お茶とお菓子でも、と机に置く)
「 ……!おや、君が『 何でも屋 』の店主かい? 」
( 声をかけられ目を見開きながら尋ねる。少ししてくすりと微笑み帽子を取り小さくお辞儀をし。望みは何かと聞かれ少し考え込むように顎に手を当て。何でも屋ということは職も斡旋してくれるかもしれないそう思い尋ねて )
「 ……実はつい前日くびをきられてしまって、職探しをしたいのだが、なにかおすすめな職はあるかい? 人を斬ること以外ならなんでも人並みにできるよ 」
「あや、それはこまりましたねぇ、…ふむ、しごとのあっせん…まぁ、いろいろありますねぇ、…ちょっとおまちくださいなぁ」
(一声かけるとすぐ後ろの引き出しから何枚か紙を取り出す)
「…ふふ、ぼくのじょうれんさまのところからちょっとあやしいところまで、いろいろありますよぉ」
「…まぁ、ぼくもまだあるばいとさがしとるんで、…まぁ、…みみにいれるだけでも」
(聞こえるか聞こえない程度の声でぽつりと呟く)
『いらっしゃいませ』
(す、とィアの隣に立ち、まだ少し舌っ足らずに挨拶をする)
( __誰か居る… ?)
「 ………… 」
( 困り果ててはまたここの前… けど、誰か。
… きのうとはちがう誰かが中に居る… 商談の話を耳に
今はちがう と、壁に背中を任せて ただ待つ事にした )
>>403
「!もー、きょうはおやすみやっていうたのに…しんどかったらすぐにおくもどるんやで?」
「 それはそれは、確かに少し……人手が足りないようだね、私で良ければここで働かせてもらえると嬉しいな 」
( 小さく呟いた言葉を広いくすりと笑い、ふらついておついている少女の体をすっと支えながらそっと頭を撫で、懐から水晶飴を取り出し微笑みながらどうぞと差し出し )
「 お嬢もお茶とお茶請けありがとう、あんまり体調が優れていないのかな…あんまり無理してはいけないよ…? 」
「!…ん、んふふ、ありがとぉ、じゃあ、おねがいうけたまわりましたぁ」
(ペストマスクのせいで顔は見えないがぽわぽわと嬉しそうな雰囲気を出す)
『大丈夫です、ごゆっくり』
(体調などよりも、……ィアさんは大人の方が好きなのだろうかといじらしい嫉妬心を柄にもなく抱き、それを悟らせまいと無表情で抑え込む。現にこの人とは仲良くなれそうなのだから。)
「 ん、よろしく頼むよ……名前は土御門凛……好きなように呼んでくれて構わないよ 」
( どこか嬉しそうな様子の雇い主にくすりと微笑み小さくお辞儀をし。少しいい淀みつつも名前を告げて、少しだけ困ったように眉を下げる。 )
>>408
「 あんまり無理はしちゃいけないよ…? 」
( ふっと微笑みつつ頭をそっと撫で、目線をあわせてにぃっと微笑み )
「ふむ、つちみかどりん…しつれいやけど、ねんれいきいてもええかなぁ、ごめんなぁ、ぼくめがみえへんもんやから…」
411:海恋叶◆Uk:2020/10/19(月) 20:34
『あ、ありがとう、ございます…!!』
(美しい笑みに少し顔を赤くして、とことこと寝室に戻る)
「 確か…齢は一七……あと奇怪に好かれたりする体質なんだ 」
( 自分の年齢を聞かれ数秒考え込みもごもごと口ごもりながら喋り。そういえば雇用関係にあたるならと思い自分の体質のことを喋り、少し首をかしげる )
「 ある程度は自分で処理したり出来るからあんまり気にないでくれ……前までの職業柄なれてはいるしね 」
「あや、ぼくととしちかいねぇ、ぼくじゅうはち、…たいしつ、もしかするとここやときけんかもね、なんかかおかくしかぶっとき、このまちやとすがおは『魅入られ』てまうから」
(くすりとほほえむ)
「あ、せや、あれやったらみせのなかにあるかぶりもん、すきなんもってき、いろんなんあるよぉ、ぼくのしゅみもあるけど」
(そういってかぶっているペストマスクをつつく)
『ガウゥ!!』
「おわわっ、星星!」
『ぐるるぅ…』
「あーごめんごめん、よんでへんかったねぇ」
(背後からガバッと相棒に飛びかかった)
「 おやおや!ならでは君は一個お兄さんだね」
「 魅入られる、か……でもまぁこれでも一応陰陽師の家の子だからね……ある程度は大丈夫だと思いたいのだけれど 」
( その言葉をきき、再び顎に手を当て数秒考え込みながらマスクを見つめ数秒考え込みながら、懐に入れていた水晶飴を口に1つ含んでコロコロと転がし。じっと考えこめば雇い主に近づく虎を見つめ、じゃれる二人をみてふっと微笑む )
「 君たちは仲がいいんだね、とてもいいことじゃないか 」
「…いつもおもうんやけど…このみせのあるばいとになるこらはみんな星星におどろかへんよねぇ、けっこうでかいで?こいつ」
『がるる…』
「あーごめんやって、かっこええもんなぁ星星」
『………おはようございます』
(数時間ほど寝てスッキリしたのだろう、パッと起き上がり朝ごはんを作ろうと立ち上がる)
( ___夜中 )
.......
「 …… ( …あの蛇男… 次はタダじゃ済まさんからな… )」
( 焼き芋を腹におさめながら、夜間博物展に足を運ぶ足はとぼとぼ )
「はぁいみことぉ、あんせいにしときいうてるやろぉ?」
(ひょいっと少女の体をつかみ、布団に引っ張る)
「きょうはぼくがつくりますぅ、りんのごはんもつくらへんとねぇ」
「ふんふーん…♪」
(鼻歌を歌いながら台所に立つ、目は見えないはずなのに手際の良さは相変わらずで、次々と時間と比例しない凝った料理達が作られてゆく)
「あ、星星にもご飯あげなあかんなぁ…」
『…』
(ひょい、ぱく。凝った料理についつまみ食いをして…ちら、とィアさんを見る)
「〜♪、?あらぁ、みことぉ?どないしたん?」
(視界がない故数が減ったことに気が付かないまま、少女の方へ笑いかける)
『………お顔、やっぱり綺麗』
(はにかむようにへにゃりと笑うと、私お皿用意しますね、と離れて)
「…………おかお、ねぇ…」
(あまり好きではない、というか、最後に自分の顔を見たのはいつだろう、『視界がなくなった時のことは覚えていない』)
「、ま、ええや」
(今気づいたけど叢雲さんのままだった名前…)
427:雅◆RI:2020/10/22(木) 20:11 「はぁい、みことぉ、りん〜、星星〜ごはんやでぇ〜」
(複数の皿を手や腕、頭などに乗せて、落とすことなく持ってくる)
「あい、星星はこっち、ついでに店あけよぉかぁ〜」
「 飴はまだ大丈夫そうだね…… 」
( 一人、屋根の上に座り深く帽を被ったまま、懐に入った琥珀色に輝く水晶飴を一粒口に含んだあと残りの数を数えて小さく呟き。小さい頃からのお守りの飴。不吉な事、霊や妖を見たときに食べるようにと渡された飴。懐かしいなぁと思いながらもう一粒を口に放り投げて。まだ結わえてない藍色の髪はそのままに手に持った髪を結わえる紐を見てぼうと考え込む。ぐっと膝を抱え込み小さくため息をつく。ぐっと一人の可愛げのない部下からもらった苦無をぎゅっと握りしめる。少しだけ、少しだけでいいから。無防備でいさせて欲しい、そんな思いを裁ち切るように飴玉を奥歯で粉々にして )
( あっ、待って、絡みに気付いてなかった…ぴえろさんの進めたいようにで大丈夫です🙆 )
430:雅◆RI:2020/10/22(木) 20:26 「……あ、おった、りん、こんなとこおったら危ないよぉ?」
(トンと、どう上がってきたのか、凛の前にくるりと回転して立つ)
「ごはん、いっしょにたべよぉ」
(そしてヘラりと笑う、どうやら今日は、まだ仮面も何も付けていないらしい)
(おけ!)
432: 凛 ◆cE:2020/10/22(木) 20:43 「 ……っ!おや、おはよう……ご飯、か、 」
( いつの間にか目の前に立っている素顔のままの主人にびくっと肩を震わせ立ち上がり、ご飯を食べようと言われれば少し困ったようにはにかんでから、風に揺れる下ろしたままの髪の毛を押さえて )
「 ……朝にご飯を食べるなんて健康的だね、今までほとんど飴か饅頭だけだったから少しだけ、違和感を感じるよ 」
( など不健康な生活を匂わせるような言葉を発した後、ぐっと伸びをして、地面に降りようとするが、目が見えないと言っていた事を思い出し、降りる直前に振り返り不思議そうに尋ねる )
「 そういえば、主人はここから降りられるのかい? 」
「ん、へいきやぁ、こんくらいならねててもけがせえへんよ」
(そう告げると、彼女の横を通り、屋根の端にたつ)
「ほっ、」
(先程の動き、とんっと屋根を蹴り空中で身をひねって地面にすとんと着地する)
「、ほんじゃぁ、ぼくざしきでまっとるからねぇ〜」
(そうして顔を上げ、ゆるりと手を振り店に入ってゆく)
[ ガラガラ ]
「 … 失礼、主人さんは居られるかな 」
( きょうとて空は嫌みのような曇りの日
この店にでも寄らなければキノコでも生えてしまいそう )
>>434
( TRIP ミス!!! )
「む、あぁ!おきゃくさまぁ、おひさしぶりですぅ、どないしましたぁ?」
(座敷に上がろうとするのをやめ、skullFaceに駆け寄る)
「 まぁ また仕事の依頼ではあるよ … お裾分けも兼ねて だが 」
( 駆け寄るときの元気さにしばし、言葉を忘れてしまった。
ただ どないしましたぁ と付き合いやすそうな表情を見ては )
([ トン ]と背負った袋を地面において )
「 …一応聞くが、君の家は食品お断りでは無いかね?」
「へぇきですよぉ、ちょうどあさごはんですしぃ、おきゃくさまもたべますぅ?」
(こて、と首を傾げる、仮面をつけていないせいで、パラパラと髪が顔にかかる)
「 2つの意味で助かるよ… 流石に一人では食べきれなんだ 」
( 「失礼」と靴を脱いで上がり、袋の中から … )
「 … 意外と甘くてね、このまちに住んでる君なら 知ってるだろうが 」
( うすい紫色の小さな … みかん玉をひとつ つかみ出す )
「あや、これ…あぁ!おいしいですよねぇこれぇ」
(あんま買わへんから久しぶりやわぁ、と出されたものを手に取って手のひらで形を確かめ思い出す)
「…あ、それでぇ、ごいらいって、なんでしょぉかぁ」
(もむ…とひとくち口に入れ、飲み込んだ時にふと思い出し、尋ねる)
「 …ふむ、取り敢えずは君の朝食に預かってから 商談をするとしよう 」
( 彼の動きに やはり盲目のそれを見ると、“ よる ” に見た誰かの言葉 …
引っかかる物事の多くを思い出す … 顔には出さない、意外と小動物的な
可愛らしさのある彼を見れば自然と顔の曇りも無くなるし )
「 ここに置いておくよ … ぅむ ( なんと言うかな? コレは )」
( 戸棚近くに袋を置いて )
「そうですかぁ、なら、おすきなだけどうぞぉ、りょうだけはありますのでぇ」
(そのうち7割は燃費の悪い自分の胃袋に入る訳だが、ということを忘れている)
(たくさんの料理、一般的には和食の括りのものが多いが、どれもこれも、視界がない人間が作ったとは思えないほどに美しく調理されている)
「いただきますぅ」
(しっかりと両手を合わせ、箸を進める
……………ええ、そりゃあもう物凄いスピードで)
「 おぉ… … 中々、では いた …だ …… ? … !!? 」
( 料理を眺めて手を合わせる暇もなく … まず口から出たのは… )
( 唖然 と … 消えて行く食卓の上にあった食物…
はっと 気づき、魚を用いた料理に手を伸ばす )
「んふ…んふふ…」
(幸せそうに美味しそうに、食べる、食べる、食べる)
(実は、本人全くもって気づいていないが、この男、その細い身体からは想像もできないほど、とてつもなく燃費が悪く、食べる量も半端ではない)
(気付かぬ本人は、頬に手を添え、美味しそうに箸を進めている、…まぁ、その分大量の料理を作っているから、なんとか他3人の分もしっかりと残るだろう)
(多分)
「 ……… 」
( なんとか 自分の腹は満たして一先ずの食欲を抑える今 …
みてる所は、異様に減りの早い食物よりも 箸を進める彼の、
… 何だろうか? ハムスターのような … 食べるときの愛くるしさ )
( ともかく 見ていて何処か微笑ましい光景の方を目に収めて箸を置く )
「 ご馳走様でした … 」
( それ以上は…とてもじゃないがなんにも言えない。… 幸せそうで申し訳ないのだ )
「んむ、っんぐ…ふぅ、はぁい、おそまつさまでしたぁ」
(はしをおいた客をみて食べているものを飲み込み、にぱっと笑う)
「にしても、おきゃくさまとごはんたべるのははじめてやわぁ、じょうれんさんにはよぉたべものもらいますけどぉ、やっぱりひとおおいほうがおいしいですねぇ」
「 …君の場合、食物とは違う見所が多いだろうがね 」
( 笑った顔を見て、何を思うたか 頭に手を置く少しの失礼。
相手の反応待つでもなく 勝手に感触を確かめながら撫でる )
「 …… ふむ 」
「む、」
(ぽんと置かれた手の感触に、少し驚く)
「……………な、なんですかぁ?」
(撫でられるのはなれておらず、なんだかこそばゆい)
「お、おきゃくさまぁ…、あ、せっせや!おねがいってなんですかぁっ」
(どうしたものかと考えれば、ふと依頼があったことを思い出す)
「 ……失礼したね 」
( 名残は惜しく、渋々頭から手を離す )
「 …依頼、まぁ いつもの様に妙なのだが … 」
「う〜、…はい、なんでしょぉ」
(パラパラと落ちてくる髪の毛を整えて相槌を打つ)
「 あぁ … 『 〈 グリム 〉血の神話 』という本を探していてね… 」
( その本に関するガイドを懐から取り出す )
「 中世紀の名もない作家が書いたという年代物でね
おかしな内容を記したとだけ、記録が残っている…
入手は私では不可能だ 君なら出来るかもしれない、と … ね 」
「…ほん、ですかぁ」
(あるにはある、店にあるものは『全て』記憶している、が)
「…ちょおっと、たいへんかもしれへんですねぇ…」
(なんでもある、が、故の理由で、こういったものは少し困ったことがある)
「…とりあえず、あるところまでごあんないしますねぇ?」
(箸を置き、立ち上がる、気づけば料理は身内二人の分を残して無くなってしまっていた)
『ぐるる…』
「!…ん、星星もてつだってくれるん?ありがとうなぁ」
カチャン
(店の奥の奥、とても大きな、外からこの店を見れば、一体どこにこんなものがあるのかすら分からないほどの大きさの建物の前にたち、鍵を開ける)
「…、…あるには、あるんです、ですけどぉ…ほんとかっていうのはしょうしょうやっかいでして…」
(扉を開けた先にあったのは)
(本)
(本、本、本、ずらりと棚に並べられたそれらは図書館と呼ぶにふさわしい見た目で、貯蔵図書はこの世の全てなどというとんでもない書庫であった)
『ぐるる』
「ほねがおれそうやなぁ、さすがにみえへんと、どのれつにいれたのかはおぼえとるけど…さすがにこういうえいえんにでつづけるもんはなぁ」
(相棒の背中にのり、そのまま書庫へと入っていく)
(馴染みのある店の前に立ち、左手でドアノブを掴む)
「……よっ、雅〜、ひさしぶ…り?」
(そして、いつもなら入口の目の前にいた店主が見えないことに気がつく)
「……OPENのプレート下げたままどっかに行ったか?」
>>453
「 ……趣味の範疇以外でこの規模はあまり見ないね 」
( 興味深く中に入り 眺めるも … )
[ ミシ ...ミシ... ]「 …… 」
( “ この世の全て ” と来れば言われの危ない書もひとつやふたつの比では無いだろう
そして彼女はあくまでも基本 〔 人間 〕。… 書の放つ重圧に耐えられ無いことはなくても
一歩 一歩で彼との距離が離れてしまうくらい、体がおもくなるのを感じてた )
「、おきゃくさまぁ?しんどかったら星星のせなかおかししますよぉ」
(ようやく目的の列にたどり着き、振り向いた時にskullFaceに違和感を覚えて、ふと、ここの異常性を思い出し、尋ねる)
[ ズ ..... ズ... ]
「 お気遣いに感謝するが、目下の子に身体面で手を借りたくは … なくてね … 」
( 先に行くたびにひとつ またひとつと重さの圧が増えて行く
目的地までは … 足を引きずる程度でなんとか辿り着いたけれども… )
「 … … 此処、かな?」
「はい、すとっぷ」
(くいっと前に進もうとする彼女の白衣を掴む)
「そっからさきはぁ、だめですよぉ」
(にこりと微笑む、よく足元を見れば、ズルズルと、どこからか茨のようなものが這い出てきている)
「このへんはにんげんさんはたちいりきんしなんですぅ、まっとってくださいねぇ」
「 ……… らしいね 」
( この体たらくで躱せる自信は…
さっと予想し、その場で座り込む )
「 …やれやれ … ( …呪術書ともなれば… こうなりもするか … )… 」
( 内臓がズレるような気持ち悪さが全身をのたうち回る…
慣れでもしなければ、悲鳴をあげるばかりだ。… 人間は 脆い )
(己も人間だろうに、という疑問はすぐにはれるだろう)
「ほっ」
(とんっ、という音を立てて、音と似合わない高さに跳躍する)
(そのまま棚のてっぺんにたちとてとてと歩いていく)
『ガウ』
(そしてその場に残したskullFaceを見守るように彼女の周りとくるりと回る虎)
[ ク''ク'' ...... ]
「 …… 人外の “ まち ” ね… 」
( 此処にきて更に重さを増す圧は 彼女に横たわることを余儀無くさせた。
…… 身体能力を羨む視線も 致し方ないのだろうけれど… )
「 ぁー 間違っても私を餌と思ってくれるなよ… 」
「どのへんやったかなぁ」
(とてとてと歩く中、その下の棚達は魑魅魍魎地獄絵図、ズルズルと何かが蠢き、叫び声すら聞こえてくる)
「あ、ここやぁ」
(そしてその区画から外れた時、求めていた本がこの当たりだったことを思い出す)
「っほ」
(いままで踏んでいた棚の上に手をかけ、ぶらんと本の背が見えるよう宙ぶらりんになる)
「これやぁ」
(そして彼女が求めていた本を見つけ手に取る、その際片手で体を支えていることになるのだが…異常な身体能力は相変わらずだ)
「よっ、と…はやくかえらへんとなぁ、おきゃくさまがいききとぶかもしれへんし」
(そしてその本を手にもう一度、くるりと棚の上にたち駆け足で帰っていく)
「…おきゃくさまぁ、おきとりますかぁ?」
(ご所望の本ですよぉ、と声をかける、星星がそばに居るから死んだりはしないが、さすがに辛かったか)
「 うん、なんとかね 」
( 楽な姿勢のまま のっそりと起き上がり … )
「 … …重みはしんどいが … 中々、眠る一筋では良い感じだね…
それで … お安い化石はそれの事かね?」
「はぁい、『 〈 グリム 〉血の神話』、おもとめされたほんですぅ」
(そういって本を1冊差し出す、求められたものと寸分の狂いもない)
「 ……… たしかに、これだ… ふむ、本当に あるとはね… 」
( 手に取り、威容を放つ文様の描かれた深紅の本をまじまじと眺める )
「 …… …… 無欠、君を見ていると … 」
( 主人の姿を見送った後、髪を1つに結わえ小さく笑みを浮かべる。さて、今日もいつも通りの私として、生きようじゃないか。そう覚悟したあと、そのまま屋根の上から逆さに落下し。今まで自分の後ろにいたおどおどした巨大な何かを見つけ小さく笑みを浮かべ。地面との距離がまだあるのを確認した後、小刀を取り出し軽く指で触れた後、目の前で轟く何かに触れながら微笑みかける )
「 おやおや……もう夜明けだよ。もといた場所に『お帰り』 」
( 体を丸めて体制を立てな直す隙に、目の前にいた妖を切り裂く。その瞬間紺紫色の瞳が血のように朱く、紅く染まる。 )
「…んふ、そういってもらえるなら、ぼくはうまくやれてるんですねぇ、よかったですぅ」
(にこりと微笑む)
「さすがにつらいとおもいますけどぉ、星星にのれますぅ?はやくかえりましょぉ〜」
(瘴気に当たりすぎて、呪われるかもしれませんからぁ、とにこにこした顔でとんでもないことを述べる)
>>467
「!」
(店主がおらず、店の中で待っていようと思った矢先、飛び降りてきた人間に気がつく)
「…………」
(腰に着けた太刀に手をかける、ここはあいつが1人で営んでいたはず、用心棒でもつけたのだろうか、いや、でもそんなものを付けなくてもあいつは十分動ける…)
「 …… いや、違ったよ… 君は愛玩の生き物だ … 」
[ ぽすっ ]
( …今まで見た誰かさんと違ったところを見て、また頭に手を乗せる…
撫でながら、こんなことを思うのも 初めての経験… )
ただのかわいい生き物。
「 …はい よく出来ました。」
( 今度は正直に 虎の腰によじ登る )
「んふ、じゃあ星星〜、れっつごぉ〜」
『ガウ!』
(ダンっと地をける、少し揺れるが、それも心地の善いものだろう)
( すうっと消えた黒い妖をみて、小さく微笑み無意識に呟く。それは彼女の意識にも記憶にも残らない )
「 つまらないの 」
( そのまま、ぐっと体を丸めてくるっとまわり、地面に落ち、転がる。倒れた彼女の少し先には先程の小刀が落ちる。地面に寝そべったまま少しした後咳き込んだあと、懐から飴を一粒取り出しころんと転がす。人間離れしたその行動だが、見れば頬や膝には少し擦り傷がついていて。あーあ、やっちゃったなどと思いながら立ち上がって埃を払った後視界の先に一人の男性がいるのに気がつき、こてんと首をかしげ尋ねる )
「 やぁ、そこの殿方……ここの主人に何か用なのかい? 」
「…………」
(…『主人』…)
「、おう、客ですよ、常連の、お前さんのご主人、どこいったか知らねぇか」
(その言葉を聞いて、刀に添えた手をおろす、何かしらで雇ったのか…珍しい)
「 待っ … 待… ち ょ …… ゥ … 」
( ただし彼女は陸路の乗り物に弱い )
「!?え、ちょ、おきゃくさまぁっ?星星!ゆっくり!ゆらさんといて!」
『ぐるる…』
(スピードを緩め、ゆらさないよう務める、我が相棒は注文が多いと虎は思う)
『………♪〜♪〜』
(勾玉に歌いかける。遠い昔に習ったその歌は、聞くものが聞けば"御伽噺"だと分かるだろう、しかしそれは、決していい話ではなく)
「!………」
(店の中から声が聞こえる、だか店主の声ではない、まだ誰かいたのか)
「…まぁ、かえってくるまでまつしかねぇよなぁ」
(…うたは待つ間のちょうどいい音だ)
「 ……?…そうだね、先程中に入ったことは知っているのだけれどその先は私も分からないな 」
( 土やを払い、落ちた少し先に落ちていた小刀を拾ったあと、先程声をかけた男性に近づき。雇い主の居場所を聞かれれば少し考え込む用に顎に手を当て考える )
「 …………… 」
( うつ伏せになりながら…安定を得ようと
前の方に跨る彼の腰に抱き付いて吐き気を抑え… )
「 ゥ …く…… ふ、ふふ … ひとの …… も ろさ… 」
「そうかぃ、まぁそのうち帰ってくんだろ、店の中で待たせてもらいますよっと」
(そういうともう一度扉を引く、その中をスタスタとあるき、どさりと座敷の入口に腰かける、店の中を熟知しているように迷いなく)
『…そして勇敢なお姫様は燃え盛り消えてしまいましたとさ』
(勾玉を撫でながらどうだった?と呟く。相変わらず生きていると錯覚しているその目は深淵を見つめていて)
>>479
「……………」
(しんどる…)
(あまりにも酔いに弱い彼女に哀れみをもちながら、なるべく揺らさないでおこうと相棒に指示を送っておく)
(あ、店が見えた)
『あ、ィアさんの匂いがする』
(ば、と立ち上がり凛さんにおはようございますと挨拶を交しお客様にいらっしゃいませと一言口にして玄関を飛び出す)
>>481
「……!」
(あ、歌終わった、…にしてもこの声…ガキだな…というかさっきのやつも雅と同い年くらいのガキだったし、なんだ?どういう集まりだこれ)
(大人は1人、もんもんと考えていた)
「…………元気なガキだこと」
(勢いよく奥から出てきて挨拶をかけていった少女を見てぽつりと呟く)
>>483
「!あらぁ、みことぉ、ただいまぁ」
(とすとすと歩く相棒の背中に乗りながら手を振る)
「おきゃくさまぁつきましたよぉ」
(とんとんと後ろにしがみつくskullFaceに声をかける)
>>480-483
「 ……っ!おや、おはようお嬢」
( 挨拶をして飛び出していった彼女をみて同じように挨拶を返した後懐から飴を取り出して再び口に含み。ずっと考え込んでいるお兄さんをながめて眺め、その後姿をみて小さく眉を潜める。怨念、後悔、恨み、色々な物が乗った黒い塊を見つけ小さくため息をつき、静かに近づき方に触れる。害は無さそうだけど一応、ね、と思い声をかけ )
「 お兄さん、飴でも一粒いかがかな? 」
『おかえり、なさい』
(手を広げて…はっとして引っ込める。私なんかがィアさんに抱きつこうとするなんて…とぶつぶつ自己否定を始め、それに呼応するように勾玉が黒く染まっていく)
「あ?……あーすまん、仕事上、初対面からはものもらえねぇんだ、わるい」
(前にそれで毒を盛られた、耐性はあるが流石に抵抗もある)
>>488
「はぁいただいまぁ」
(そんな少女の思考はお構い無しに、広げた腕の下に手を差し込み、持ち上げる)
「あらかるい、ごはんちゃんとたべたぁ?」
『ふぇ!?あ、あぅ、その、ご飯待ってて…!!』
(ィアさんのご飯美味しいから!!と、何とか話を逸らしつつ体温が一気に上がって)
>>489
「 おや、それはすまないね…、あんまり気にしないでおくれ 」
( その言葉を聞き、困ったように眉を下げて微笑み。まぁ人に言えない過去や出来事は誰しもあるのだろうと思い。踏み込むのをやめて。黒い靄からはあんまり敵意は感じないし大丈夫そうかななどと思いつつ、顎に手を当てて )
…………
( 意識途絶 真っ最中 )
「あら、たべてなかったん?もーだめやで!ほら先にごはんたべといで、ぼくもうたべてもうたよぉ、…りんもくってるんやろか…」
(そういって店に入ろうと…)
「…?みことぉ、だれかおきゃくさまきとるん?」
(ひとのけはいがする)
『…はい』
(いらっしゃいますよ、と。人前で抱っこされているのはさらに恥ずかしい)
>>492
「わりぃな、…っと、そろそろ店主サマがおかえりか」
(ゆるりと立ち上がる、その際に、腕がなくなってしまったぶん、あまってしまった袖が揺れる)
「……………なんていわれっかなぁ」
>>495
「そっかぁ、だれやろ、きようはにぎやかやぁ」
(流石に客の前では…とみことをおろし、扉を開ける)
『ぐるる…』
(気絶したskullFaceを背中に乗せたまま、同じく中へと進む)
(勾玉を持ち、少し黒ずんだなぁ、と思いつつ。またおっきい男の人だなぁ、と少しだけ顔を顰めて。しかし頭を振りその考えを取り払い店へとはいる)
「 おや、なんか悪いことをしたね、前の部下にも言われてたのだけれど…… 」
( 立ち上がった彼の姿を見送り小さくお辞儀をする。依頼にしろ、どちらにしろ私は邪魔だね。そう感じて小さくため息をついた後飴を一粒口にいれその場を立ち去ろうとする )
「こんにちわぁ、おそくなりましたぁ、てんしゅの…」
叢雲「お、久しぶりだなァ雅ちゃん、…………あれ、めずらし、いつもの変なマスクのけてんの?」
(ゆらりと手を振る男の声に、主人は固まった)
(………いや、震えている)
叢雲「…雅ちゃん?」
「…っ〜〜!」
(そうして、もういちど名前を呼ばれた彼は…)