『 クル くるく クルクルクル 』
「 せめて人間の言葉で頼めないかね?」
( 誰か追うものがいたとしてもただのモノ好き。
興味がなければあっちもない、考え方に一定はないので
お互いに…これからやることの割、緩慢な警備に包まれた )
‘ だれか ’ は奇妙な言葉をしゃべる変なとり。
人間くらい大きい 子供を丸呑みにできそうなくちばしのからす
「 ……それで … これが、この街に於いての “ 小怪奇 ” かね?」
( 白衣が視線で水槽を指す とりはそれを上から眺める… )
ホルマリン漬けになった シマウマのような色の子山羊
「……、たてもの」
(匂いはそこにはいっていっている、なるほど、此方に用事があったわけか)
「…ならぁ、ぼくにはかんけいあらへんかぁ」
(そう呟くと、あしをかえし、元の道に戻ろうとする)