雅「はぁい、すこし、おまちくださいねぇ」
(答えを聞いて、立ち上がり、店の奥へと入っていく)
数分後…
雅「おまたせしましたぁ」
(白い布に包まれた何かをもって戻ってくる)
雅「こちらがかみごろしになりますぅ」
(客の目の前にその白い布を差し出し、それをめくる)
(そこにあるのは、美しい刀身、埃一つ、傷一つない、脇差ほどの長さの刀)
(率直な感想は『綺麗』だった。殺しの道具に『美しい』と思うのはズレているかも知れないが······。)
「······これ、で······」
(······あ、肝心なことを忘れていた、)
「······お代、いくらですか······?」