( 頭の上に載っていた手はそのまま栗羊羹を幸せそうに目を細めて食べながら話をきく。ここらへんは色恋沙汰が多いのだろうかなんて事を考えながら目の前に置かれていたお茶を一口口に含む。まぁ、恋心は想いの強さ故に厄介な妖を産むものとしか考えてない。再び飴を舐めつつ、違うお菓子の袋をびりびりと破く。異常な量のお菓子を幸せそうに食べながらそっと視線をあげ黙っていた彼女はふと気になったことを尋ねる )
「 そういえば、最初ここに来たときにも言われたのだけれど『 魅入られる 』とどんな事が怒るのかい? 」
「…………………………」
(………………)
(すごく、複雑な表情)
「………まぁ、なんだ、うん…」