「あーー、 また負けたーー」
名前: 蕩月 こおる(とろつき こおる)
種類: 力の魔法少女
所属: xx学校 中等部 2年x組
容姿: 額の変なやつは、マギジュエル。
https://i.imgur.com/TCRr6lg.jpg
性格: 良く言えば、物静かで、手のかからない子。悪く言えば、主体性に欠けていて、人として肝心な意志のない欠陥。作文の宿題にフリーズするタイプ。
代わりに、言われたことに関しては、非常に従順。そのため苦手な分野であろうと、嫌な顔一つせず、ぎこちなくても、やる。
魔法少女の活動においても、多数の損害と犠牲者を出しても、それでも、やる。
理由は単純。人に、シープに、言われたから。言われるまで死んでいるが、言われれば、息をし出す。そんな受動態を擬人化したような、こおると、親和性が高く、相性一致したのが『星辺 ゆうき』という幼き独裁者である。
どういうわけか、蕩月こおるは、この少年の言葉の全てに従う。
魔法: w軸の暴力
ある存在が受ける「暴力の損害」を、過去へ、現在へ、未来へと移すことを可能とする魔法。
ただし、ここで、有効になる「損害」は、「他者による、悪意にもとづく暴力・損害」のみに限られ、悪意のない暴力・損害は、例外なく移動できない。たとえば交通事故の怪我には、何もできない。
あくまで、悪意という、力の根源の一つから出発した損害でなければ、過去への、現在への、未来への移転はできない仕様になっている。
また、手持ちの魔力を消費するだけでは発動できないので、寿命を魔力に変換してもらうことで初めて発動する。
尚寿命年数以上損害移動不可
情報:
・蕩月家
母・父・子(こおる)の構成。
蕩月家の家には、異国の赤い旗が、あちこちに掲げられており、真夜中になると、異国の国歌が流れ出す。すこし思想が強めで、近所からは疎まれているが、家族内の結束は強く、非常に微笑ましい。とくに、両親の指導は、愛情たっぷりで、子への検閲と管理はかかさない。
・星辺 ゆうき(ほしべ ゆうき)
こおるが、何でも従うという少年。こおると同学校、同学年。
もといじめられっ子、ひ弱な割に、自分がこの世界の主人公だと思い込んでいる。沸点が低く、感高い声で、やかんのようにピーピー怒るのが特徴。
ちなみにハチミツが好物で、ハチミツで怒りが収まった前例が観測されている。
基本、気に入らないものがあれば、こおるに、のび太くんのように泣いて縋り、何事も思い通りにしてきた。もちろん、いじめっ子へのむごい報復も含まれる。
現在は、いじめっ子へと、形勢逆転。この世の悪は、ナイトメアだけではないことを想起させるほどに、学校で、住んでいる街で、やりたい放題を尽くす。
こおるは、もはや、魔法少女としての本分も、学生としての本分も段々忘れて、この少年のために、力を、乱用する。
ーー支配と抑圧は、数多の化物を肥やすとも知らずに。
「ゆうきくんは、ぼくの性別を出会った時からずっと、隠してくれている、とても心優しい子です。先生、こんなに心優しくて、思いやりのある子を不当に叱るのなら、ぼくは、力を、行使します」
「この街は、どこでも凍ります。どうやら、近い将来、この街は、冷たい悪意で満たされるみたいです」
「でも今日から、この街は、ゆうきくんの人質です」