「 ああ、おはよう…… 」
( ふっと笑みを一瞬浮かべじっと後ろの女の人を見つめて。随分と執着心が強いのだろうか、離れる様子のない彼女からそっと目線を逸らして、あははと曖昧に笑い飴を一つ口に含み )
叢雲「…?」
(こちらを見て目を逸らした彼女に首を傾げる、そして)
『……いい判断、いい判断ね、あなた』
(そうして、『それ』は口を開いた)
『いい子ね、いいわ、【愛】しましょう、この子を見ない人間は好きよ』
(口を開いたそれは、そう告げながら、片手を動かし、叢雲の頬を撫でる、それに、彼は、気づかない)