(百鬼邸に碧月と想月を置いて散歩しているのは葬月。
……もちろんただ散歩しているのではなく、脳内で地図を作るためなのだが)
「……なんか不思議だなぁ」
(別に何かあったのではなく、妖怪や亡者で賑わっているこの街を総称した結果そう呟く。)
『……』
(あやあや、今は茨木も外におんのになぁ…しゃあない)
『みーくん』
「みっ!」
(名前を呼ぶと、地面からポコンっと姿を現す)
『あの子、なんかあったらあかんから、ついてったって』
「み!」
(敬礼をし、葬月の後を追ってとてとてとかけていく)