「み」
『!…あぁ、なんやの?なんか見つけたん?』
(そんな閻魔様のそばに、小さな丸い鬼が寄る)
「み!」
『ん〜?…あぁ、あーこれやこれ、これで銭が合うわ、どいつがかくしもっとったん?』
(銭が合わない原因を見つけ、計算を直して帳簿を閉じつつ、尋ねる)
「み!!」
『あー、酒呑が?しゃあないなぁ、ならええよ、今日はお仕事終わりや、街で飴ちゃんでも貰ってき』
「「みーー!」」
(その言葉を聞くと、小鬼はどこからがわさわさと大量に現れ、閻魔にお辞儀をするとどこかにきえてゆく)
『………僕も、久しぶりにそとみたるかな』
(迷い人でも、探しに行こう)