>>20
「…お気に召しませんでしたでしょうか…?」
(珍しく、とても珍しく、首を傾げて『悲しそうに』眉を少し下げる、はじめて、彼女の感情に色がつく)
「……えぇ、マスターのご命令でしたら、私はどんな事でも、…ですけれど」
(そして質問に対して簡素な答えを唱える、窓からの風に、白銀の髪が揺れる)
「……、優しい方、で、良いのでしょうか、…今の言葉を言っておけば、今まで会った都市警察の方は全員『私で遊ぼうと』しましたのに」
(風に吹かれた髪で隠れた口元、髪が降りた時に見えたそれは、薄く笑みを浮かべていた)